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【医薬品包装】創包工学研究会、9月18日に第76回講演会「人工物メトリクスによる医薬品のセキュリティ・偽造防止」開催

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 創包工学研究会は、来る9月18日午前9時30分~午後4時45分まで、フォーラムミカサ エコ(東京都千代田区内神田1-18-12 内神田東誠ビル)7Fホールにおいて、第76回講演会「人工物メトリクスによる医薬品のセキュリティ・偽造防止」を開催する。
 すでに発出されている「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」は、『卸売販売業者及び製造販売業者(以下:卸売販売業者等)の業務を支援し、本ガイドラインを遵守することにより、 流通経路の管理が保証され、その結果、医薬品の完全性が保持されるための手法を定めるものである。さらに、偽造医薬品が正規流通経路へ流入するのを防止するための適切な手法を定めるものである』とされており、医薬品の偽造防止は、かなり重要視されている。従来のホログラム・潜像印刷などの特殊印刷のほか、封のあり方に関して『医薬品の封・密閉性の確保に関するガイドライン』も発出済。一方、人工物メトリクスは、『人工物(典型的には工業的に生産された物体)の個体に固有の物理的特徴(人工物メトリクス要素)を活用する技術(松本)』とされており、偽造は極めて困難で、セキュリティ機能が格段に高いと考えられる。以上のような状況を考慮し、人工物メトリクスによる医薬品のセキュリティと偽造防止に焦点を絞って、講演会を開催する。
 プログラムは次の通り。
09:30~11:30
 講師:松本 勉 氏(横浜国立大学 大学院 環境情報研究院 教授)
 演題:人工物メトリクスの概念と将来の展望
 要旨:近日中に公開

11:30~12:30
 昼休み

12:30~13:30
 講師:石山 塁 氏(日本電気(株)データサイエンス研究所 主席研究員)
 演題:物体指紋認証による個体識別と偽造防止
 要旨:均一に作られる工業製品であっても、微細なレベルで個体毎に異なる物理的特徴が種々存在し、人工物メトリクス要素と呼ばれる。そのうち、物体表面に自然発生している微細な凹凸を、我々は人の指紋になぞらえ「物体指紋」と呼び、これをカメラで画像として撮影し、画像認識技術により個体の識別と認証を行う「物体指紋認証」技術を開発してきた。本技術は、マーキングや識別タグの取り付けが困難な部品や製品のトレーサビリティの実現に有効であり、画像として撮影可能な他の人工物メトリクス要素にも応用可能である。本講演では、物体そのものやパッケージの認識への適用、トレーサビリティや偽造防止などの応用事例について紹介する。

13:30~14:30
 講師:伊藤健介 氏(富士ゼロックス(株)研究技術開発本部 マーキング技術研究所)
 演題:一意識別技術 Yoctrace® の紹介
 要旨:富士ゼロックスは、長年培ってきた画像処理技術を使って物体を一意に識別する技術、Yoctrace®の技術開発を行ってきた。 物体表面に偶然生成されたランダムパターンの画像を利用して一意に物体を識別するYoctrace®は、偽造品対策への応用だけでなく、1つひとつを一意に特定することから、個々の物体を追跡する技術としても利用することが可能な技術である。既に医薬品の一次包装、二次包装、あるいは固形剤への適性も見えてきており、実用化の可能性を探っている。講演では本技術の概要、特徴とその応用先について紹介する。

14:30~14:45
 休憩

14:45~15:45
 講師:牧野智成 氏(シャチハタ(株)新規事業部 部長)
 演題:仮)画像技術を利用した偽造防止技術―その後の進展―
 要旨:近日中に公開

15:45~16:45
 講師:松本 博 氏(凸版印刷(株)パッケージングソリューション事業部 紙器販促)
 演題:人工物メトリクスなどによるセキュリティと偽造防止
 要旨:凸版印刷は、出自である証券印刷から発展させたホログラム・潜像印刷などの特殊印刷技術、ユニークQRやRFIDを活用した偽造防止流通管理システムについて数多くの採用例がある。講演では、その技術や実例を紹介するとともに、独自の人工物メトリクスとして「印刷指紋」の開発と実用化にも取り組んでおり、併せて紹介する。

 参加費は1人27,000円(消費税込み)。

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