JNC(株)は、タイ・ラヨーン県に所在する子会社 ES FiberVisions(Thailand)Co.,Ltd.で、熱接着性複合繊維(ES繊維)の製造設備を完成させ、稼働を開始した。
ES繊維は当社独自の熱接着性複合繊維で、接着剤を使わず熱により繊維を互いに接着することができる。ES繊維を用いて製造された不織布は、柔軟であること、嵩高であることなどの特徴を有することから現在、紙おむつ、生理用品等の衛生材料に広く使用されている。
JNCは、成長を続けるアジア市場における事業拡大のため、販売面でグローバルな提携関係にあった米国 FiberVisions社と、2011年に、共同で製造会社である芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司(英語名称:ES FiberVisions (Suzhou)Co.,Ltd.)を設立した。さらに、FiberVisions社がIndorama Ventures Public Company Limited(以下、IVL社)傘下になった後には、IVL社とアジアにおける協力関係の拡大を協議し、このたび完成したES FiberVisions(Thailand)Co.,Ltd.における複合設備設置工事を進めてきた。
JNCはアジアの旺盛な需要に応えるため、繊維・不織布の一貫体制という強みを生かし、今後も積極的な事業展開を図る。
<設備の概要>
社名:ES FiberVisions (Thailand)Co.,Ltd.
所在地:タイ・ラヨーン県マプタプット工業団地
出資:JNCファイバーズ株式会社 50%、Indorama Holdings Ltd. 50%
事業内容:熱接着性複合繊維の製造、販売
生産能力:約14,500t/年
資本金:12百万USD
設計着手:2013年9月
工事完了:2016年8月
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【不織布】JNC、タイ子会社の熱接着性複合繊維の製造設備が完成、稼働開始
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