Quantcast
Channel: コンバーティングニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【SAP】DIC、GEIと天然由来アスパラギン酸およびそれを活用した生分解性を有する高吸水性ポリマー開発へ

$
0
0

 DIC(株)は、バイオベンチャー企業であるGreen Earth Institute(株)(以下GEI)と「天然由来アスパラギン酸およびそれを活用した生分解性を有する高吸水性ポリマー」に関する共同開発を開始した。
 本開発において、優れた天然由来化学品開発の知見を有するGEIは、二酸化炭素を吸収する新規発酵技術を用いて天然由来アスパラギン酸の開発および量産化実証を、DICは当該材料を用いたポリマー化およびそのスケールアップ検討を行う予定。
 アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、食品や化粧品、医薬品などで多く使用されているが、工業的には石油原料由来のフマル酸とアンモニアから合成されている。当該分野では天然化のニーズがあり、技術的にも実用化の目途がついたことから、共同で事業化検討に入る。
 高吸水性ポリマー(SAP)は、主に紙おむつや化粧品、土壌改質剤などに使用されているが、現在は石油原料由来かつ非生分解性素材であるため、世界的課題であるプラスチックの廃棄問題にも影響を及ぼしている。DICがGEIと開発を進める高吸水性ポリマーは、再生可能資源を原料とし生分解性も兼備することから、低炭素社会の実現とプラスチック廃棄問題の解決に貢献する。
 DICグループは、中期経営計画「DIC111」において、サステナビリティや市場への貢献を追求する「社会的価値」と企業の成長と収益性に寄与する「経済的価値」を両立し、“ユニークで社会から信頼されるグローバル企業”を目指す企業像としている。再生原料や天然由来原料を採用した製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献する所存。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles