中国・広州で5月21日~24日まで開催された「CHINAPLAS 2019」において、BASFは、ecovio®を原料としたアプリケーションを紹介した。ecovioは、一部バイオベースの堆肥化が可能な認証済みのポリマーで、農業における環境汚染の低減に寄与する。
ecovioを原料とした製品は、堆肥中で完全に生分解されるため、フードバリューチェーンの循環に貢献する。製品は、有機廃棄物用ゴミ袋などのパッケージから、マルチフィルムなどの農業用途まで多岐にわたる。ecovioは、欧州ではEN13432、米国ではASTM6400、日本ではグリーンプラマーク、オーストラリアではAS4736など各国の規格に準拠しており、完全に生分解される。
BASFのグローバル・マーケティング バイオポリマー部門の責任者であるアミール・プーラーニ氏は次のように述べている。
「ecovioは、環境に配慮した製品のための、高性能な原材料というだけではありません。特に、お客様が農業生産から消費、廃棄に至るまでのフードバリューチェーンの循環に貢献する製品を製造することを可能にするのです」
ecovioで作られた全ての製品は、フードバリューチェーンの循環を可能にする『クローズドループ』システムの実現に寄与することができる。製品用途に応じて、畑の土壌での生分解、産業用堆肥化施設など、さまざまな使用後の分解処理方法があるため、環境面での利点をもたらし、顧客に付加価値をもたらす。例えば、食べ残しと一緒に有機的にリサイクル(堆肥化)できる。ecovioから作られたマルチフィルムは、土壌中に自然に存在する微生物によって完全に、そして生物学的に分解されるため、農業従事者は、作物残渣と一緒にecovioのマルチフィルムを地中に漉き込むことができる。
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【生分解性プラスチック】BASFの革新的なバイオポリマーソリューション、フードバリューチェーンの循環に貢献
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