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【エネルギー】日本ガイシとBASF、大容量電力貯蔵システムNAS電池の販売提携契約締結

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 日本ガイシ(株)とドイツの総合化学メーカーであるBASF社の子会社であるBASF New Business GmbH(ギド・ボイド社長、独ルートヴィッヒスハーフェン)は、日本ガイシの大容量電力貯蔵システム「NAS®電池」の販売提携契約を締結した。同契約は、BASF社の有する世界的な販売網を通じて、BASF New Businessが日本ガイシのNAS電池を販売するもの。相互の営業活動を制限しない非独占的な提携とすることで、相互の自由な営業活動による相乗効果を狙っている。
 NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の大容量蓄電池。大容量の電力を貯蔵し長時間にわたり放電することが可能で、天候により発電量が左右される風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの出力変動を緩和、安定化することができる。これにより再生可能エネルギーの出力抑制や電力系統への接続保留問題を解決し、導入量拡大に貢献する。また送電線の空き容量に応じて送電することが可能なため、既存系統を最大限活用することができ、系統設備への投資を抑える。
 NAS電池は大容量、高エネルギー密度、長寿命を特徴としているため、短時間・高出力を特徴とするリチウムイオン電池など他の蓄電池に比べて、長時間にわたり高出力の電力を安定して供給する定置用蓄電池に適している。再生可能エネルギーの出力抑制回避・出力安定化用途に加え、大口需要家向けの電力負荷平準化用途や非常電源用途、マイクログリッド・離島における電力供給の安定化などさまざまな用途に利用されており、節電対策やエネルギーコスト削減、環境負荷低減に貢献している。
 BASF New BusinessのBusiness Build-Up E-Power-Management事業部長のフランク・プレヒトル氏は次のようにコメントしている。
 「日本ガイシはNAS電池の製造・販売において15年以上の実績を持っています。当社が近年培ってきた技術開発の経験から、NAS電池は来たるべき長時間の電力供給が要求される蓄電池市場において理想的です。日本ガイシのNAS電池により、BASF社はエネルギー市場に参入し、実績に裏打ちされた信頼性の高い電池をお客さまに提案することができます」
 日本ガイシの電力事業本部NAS事業部長の市岡立美氏は次のようにコメントしている。
 「日本ガイシは2002年にNAS電池を事業化、翌年から世界で初めて量産を開始し、これまでに全世界で約200カ所、総出力560メガワット(56万キロワット)、総容量4,000メガワット時(400万キロワット時)以上の設置実績があります。BASF社の世界的な販売網により、販路が一層拡大するものと確信しています。互いの営業活動が相乗効果となり、両社のビジネスが大きく拡大することを期待しており、さらなる
NAS電池の普及によって、世界的な再生可能エネルギーの導入促進やCO2排出量の低減に寄与していきます」
 日本ガイシとBASF社は、この度の販売提携契約の締結を両社の協力における第一ステップと位置付けています。
 BASF New Businessは今回の販売提携により、2019年5月15日~17日に独ミュンヘンで開催されたヨーロッパ最大級の太陽光発電業界の展示会「electrical energy storage Europe (Intersolar Europe)」でNAS 電池を出展した。
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日本ガイシのコンテナ型NAS電池 


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