帝人(株)は、日本およびインドネシアでポリエステルフィルム事業を展開する連結子会社、帝人フィルムソリューション(株)(以下TFS社)ならびにP.T.Indonesia Teijin Film Solutions(以下ITFS社)の同社所有株式全てを東洋紡(株)に売却することを決定。5月22日付で東洋紡との間で株式譲渡契約を締結した。
1. 経緯・内容
帝人グループは、ポリエステルフィルム事業の競争力強化に向け、2016年に日本の生産拠点を宇都宮事業所に集約する等様々な対策を講じてきた。また、その過程で、事業運営の柔軟性と意思決定の迅速性を向上するため、合弁パートナーであったE.I.du Pont de Nemours and Company(以下デュポン社)から日本及びインドネシアの合弁会社のデュポン社持分を取得し、各々100%子会社として運営してきた。
東洋紡は、フィルム事業を成長分野と位置付け、事業拡大を進めている。株式取得の実施により、TFS社の持つ高い開発力と、幅広い顧客ネットワークの融合と、ITFS社を含めた生産体制の強化により、事業を大きく成長させる事ができると考えている。
2. 売却する子会社の概要
(1) TFS社(帝人フィルムソリューション株式会社)
(2) ITFS社(P.T. Indonesia Teijin Film Solutions)
3. 連結業績への影響
株式譲渡は同年10 月1 日を予定。2020 年3 月期の連結業績に与える影響は軽微としている。