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【PETプリフォーム】サントリーホールディングス、「FtoPダイレクトリサイクル技術」を用いた製造ラインを増設

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 サントリーホールディングス()は、「FtoPダイレクトリサイクル技術」を用いた飲料PETプリフォーム(※1)の「FtoP製造ライン」を、協栄産業()の東日本FtoPファクトリーに増設することを決定し、来春の稼動を目指す。
 同社は、昨春、PETボトルリサイクルの一部工程を省くことで、環境負荷低減と再生効率化を実現する「FtoPダイレクトリサイクル技術」を協栄産業、イタリア・SIPA社、オーストリア・EREMA社と世界で初めて共同開発した(ニュースリリースhttps://www.suntory.co.jp/news/article/13135.html 参照)。

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現在稼働中のFtoP成型機第一ライン

 「FtoPダイレクトリサイクル技術」とは、PETボトルから再生PETボトルをつくるボトルtoボトルリサイクルをさらに発展・効率化させたもので、回収したPETボトルを粉砕・洗浄したフレーク(Flake)を高温、真空下で一定時間処理し、溶融後、直接プリフォーム(Preform)(※1)を製造できる技術。プリフォーム製造までに結晶化処理や乾燥など多くの工程が必要だった従来の仕組みと比較すると、CO2排出量を約25%削減(※2)できる。
 昨年8月より、協栄産業の東日本FtoPファクトリー内にある「FtoP製造ライン」でプリフォームの製造を開始し、サントリー食品インターナショナル(株)のPETボトル商品に順次採用している。
 今回の「FtoP製造ライン」増設決定を機に、環境負荷の少ないリサイクルPETボトル製造をさらに推進し、今後も容器を取り巻く環境対策に積極的に取り組み、地球環境の保全活動をいっそう強化していく。

1 PET樹脂から作られる、試験管のような形をしたPETボトルの原型。加熱し、高圧空気を吹き込むことでPETボトルに加工される。
2 PETボトル用プリフォーム1kgあたり

●「FtoP製造ライン」概要

第一ライン第二ライン
稼動開始日 2018年8月 2020年春(予定)
生産能力 年間約3億本
(約1,200万ケース)
年間約3億本
(約1,200万ケース)

 

●「FtoPダイレクトリサイクル技術」イメージ

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●サントリーグループの環境活動について
 サントリーグループは企業理念に掲げる「人と自然と響きあう」の実現を目指して、グローバルな環境経営を推進するとともに、持続可能な地球環境を次世代に引き継ぐためのさまざまな環境負荷低減活動を行っている。容器包装の分野では、サントリーグループ独自の「2RB」戦略(※3)のもと、「サントリー天然水」(550ml)への植物由来原料30%使用の国産最軽量(※4PETボトルの導入や、植物由来原料100%使用PETボトルの導入に向けた実証プラント建設など、環境負荷の少ないPETボトル開発に継続して取り組んでいる。3月からは、世界で初めて飲料用PETボトルに植物由来原料を100%使用したキャップ(※5)を導入。
 中期目標として2025年までに国内清涼飲料事業における全PETボトル重量の半数以上に再生ペット素材を使用していくことを目指し、さらなる循環型社会の実現に向け地球環境の保全活動をいっそう強化する。

3 PETボトル開発において、樹脂使用量の削減と再生素材の使用により徹底した資源の有効利用を図りつつ、可能な範囲で石油由来原料を再生可能原料で代替していく考え方(ReduceRecycleBio)。Reduce(リデュース)ではボトル本体だけでなく、ラベルやキャップを含めた徹底した軽量化を推進、Recycle(リサイクル)では日本で初めてボトルto ボトルのメカニカルリサイクルシステムを構築、Bio(バイオ)では植物由来原料30%使用PETボトルを商品に導入するなど、積極的な環境負荷低減活動を展開。
国産ミネラルウォーターPETボトル(500ml600ml)対象201812月時点
主原料であるエチレンを100%植物由来化したポリエチレンキャップ。ただし、製造ライン切り替え時の微量の石油由来成分及び着色剤成分を除く


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