東北大学は「プラスチック・スマート」の推進を宣言する。近年、プラスチックごみが海に流出し、世界中で海洋汚染を引き起こしている。東北大学では、この問題を解決するためには、ワンウェイ(使い捨て)のプラスチック容器包装・製品のリデュースが最も重要であり、事業者と国民双方の理解によって、ワンウェイのプラスチックの 使用削減を実現する必要と判断。大学は率先してリデュースの周知徹底・普及啓発を行い、プラスチックごみ問題に関する国民的理解醸成の一翼を担うべきであると考えている。
そのため、東北大学は「プラスチック・スマート」の推進を宣言。全教職員・学生に対しプラスチックごみ問題の理解を促し、キャンパス内に出店している事業者等と協力して、学内におけるワンウェイのプラスチック使用の削減を図ると共に、プラスチックの分別回収の徹底を進める。
「東北大学版SDGs活動」の一環として、プラスチックのリサイクル・再資源化、石油系プラスチックの代替素材、海洋汚染防止技術等に関する学術研究に産業界と連携して取り組み、新技術の創成等の研究開発と人材育成を図り、社会実装に貢献する。
【具体的取組例】
1.教職員・学生によるマイバッグ・マイボトル持参の推進
※東北大学オリジナルマイバッグ・マイボトルの制作等
2.学内関係者が開催する諸会議・諸会合におけるワンウェイのプラスチックボトル飲料配付の禁止
※主要会議室へのウォーターサーバーの設置等
3.学内施設を利用した各種会議(学会、シンポジウム、集会など)におけるワンウェイのプラスチックボトル飲料配付の自粛要請とマイボトル持参の推奨
4.キャンパス内ショップ(生協・コンビニ等)におけるワンウェイプラスチックの使用自粛および削減
※レジ袋、プラスチック製のストロー・カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン)・皿、発砲スチロール製の食品・飲料容器、飲料カップ等
5プラスチックの分別回収とリサイクルの推進
※キャンパス内ショップにおける店頭回収、そのための回収ボックスの設置、職場・研究室での分別廃棄と回収システム(一般廃棄物と同様の回収システム)の構築等
注1)プラスチック・スマート:ポイ捨て撲滅を徹底した上で、不必要なワンウェイのプラスチックの排出抑制や分別回収の徹底など、「プラスチックとの賢い付き合い方」を全国的に促進するための国の取り組み
http://plastics-smart.env.go.jp
「プラスチック・スマート」フォーラムは、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて、消費者を始め、自治体・NGO・企業などの幅広い主体が、一つの旗印の下に連携協働して取組を進めるためのプラットフォーム。
http://plastics-smart.env.go.jp/about/forum/
注2)東北大学版SDGs活動:東北大学における「持続可能な社会の実現」に向けた独自の組織的な取組。その中核は「社会にインハパクトある研究」の30プロジェクト。人類が持続的な世界を構築するために必要となる課題を整理し、東北大学の研究の伝統と強みを活かして構成した分野融合・学際研究を推進して、国連のSGDs達成にも貢献していく。
http://impact.bureau.tohoku.ac.jp/contents/sdgs.html