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【高強度薄板ガラス】ショット、環境にやさしく高度な衝撃・曲げ強度を備えた「ショットAS 87 エコ」を全世界で発売

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2016 11 25 schottドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG, 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は11月24日から、優れた滑らかさを持ち、環境にやさしい高強度薄板ガラス「SCHOTT AS 87 eco(ショットAS 87 エコ)」の販売を全世界で開始した。CHOTT AS 87 ecoは、折り曲げ可能なスマートフォンやウェアラブルデバイスなど、今後、開発が期待されているフレキシブルデバイスの設計を可能にできる。日本市場での販売は、ショットグループのアジア初の販売子会社であるショット日本㈱が担当。なお、SCHOTT AS 87 eco超薄板ガラスは、11月24日から26日まで、中国・深センで開催されている2016中国国際タッチパネル技術展(C-TOUCH 2016)(ブース番号:1C19)で紹介されている。

 ディスプレイを保護するには、さまざまな方法がある。一般的なディスプレイ保護用のガラスフィルムや指紋センサー用カバーガラスは、通常、化学エッチング技術によって製造される。この方法の問題点は、カバーガラスを薄くする際に、非常に危険な薬品、フッ化水素酸を使用することである。ショットは、環境に害を及ぼすこのような製法とは異なり、ガラスを薄くするための添加物や有害物質を使わない高度な製造方法である、独自のダウンドロー法を開発した。溶融したガラスをノズルから引き出すことで直接70~350μm厚の超薄板ガラスを作るもので、溶融したガラスから直接、超薄板ガラスを作ることが可能になった。SCHOTT AS 87 ecoは、イオン交換法により強化されており、指紋センサー用カバーガラスやカメラのレンズ、タッチパネルなどを傷や破損から守ることができる。このため、CHOTT AS 87 ecoは、ディスプレイをより効果的に保護し、同時に、環境負荷も軽減できる。

【SCHOTT AS 87 ecoの特性】

超薄板: 70~350μm厚で、様々なアプリケーションに最適

高強度: イオン交換法により高度な衝撃・曲げ強度を実現。精密機器にも応用。

厚み公差: 公差10μm以下(通常、同様の製品は公差25μm以上)

外観: ファイアーポリッシュ仕上げで、優れた滑らかさとクリアな画質を実現。

環境への配慮:ガラスを薄くする際に有害物質を使わず、RoHSとREACHに準拠

 SCHOTT AS 87 ecoのガラスは、合成樹脂のような柔軟性に加え、ガラスの持つ堅牢性、耐久性と美しさを備えている。厚み交差は、10μm以下と非常に厳しく、指紋センサー用カバーガラスに最適。さらに、1MHzでの誘電率が7.7と優れているため、指紋センサーの性能向上にも貢献する。3点曲げ試験では曲げ半径6mmを測定し、折り曲げ可能なスマートフォンやウェアラブルデバイスなど、今後、開発が期待されているフレキシブルデバイスの設計が可能。

 アジアの民生用電子機器市場では指紋センサーの需要が高まっており、指紋センサーを保護するソリューションのニーズも拡大しています。ショットのカメライメージング・ディスプレイ部門のグローバルプロダクトマネージャー、ジャック・ジュは、こう述べている。

 「SCHOTT AS 87 ecoは、この分野における世界初の環境に優しいガラスです。軽量でありながらスマートフォンの精密な電子部品や光学部品をしっかり保護できます。民生用電子機器市場のニーズにお応えする製品です」

 SCHOTT AS 87 ecoは、EUのRoHS指令(有害物質に関する制限)とREACH規則(新化学品規制)に準拠している。また、この環境に配慮した製品の導入をご検討中のお客様には技術サポートも提供している。


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