セイコーエプソン(株)(本社:長野県諏訪市、社長:碓井 稔、以下エプソン)のグループ会社である秋田エプソン(株)(本社:秋田県湯沢市 社長:三井 隆、以下秋田エプソン)は、2015年10月に着工したインクジェット(IJ)プリンター用ヘッドの新工場が完成し、竣工式を行った。
総額約34億円を投資した新工場は2016年11月に稼働を開始し、将来的には秋田エプソンにおけるIJプリンター用ヘッドの生産能力を現在の約3倍に向上させる予定。
エプソンのプリンティングソリューションズ事業では、独自のIJ技術「マイクロピエゾ技術」を活用し、ホーム、オフィス、商業、産業の幅広い分野のお客様に製品・サービスを提供している。新工場では、大容量インクタンク搭載プリンターやビジネスIJプリンターのコアデバイスとなるIJプリンター用ヘッドの製造・組立を行う。
エプソンの大容量インクタンク搭載プリンターは、低印刷コストの要望に対してメーカー純正の印刷品質で応えた新コンセプトの製品。2010年10月に発売し、2016年6月には世界累積販売台数1,500万台を達成するなど、順調に販売台数を伸ばしている。高画質・高速のビジネスIJプリンターは、レーザープリンターと比べても印刷コストや消費電力に優れている特長を持ち、オフィス市場の需要は年々高まりを見せている。
秋田エプソンは高い技術力を持つ生産拠点として、国内の研究開発拠点と密接に連携。また、コアデバイスの生産を通じて得られる先端の生産技術・ノウハウをエプソンの海外生産拠点へも展開することで、グループの総合的なものづくり力の向上に貢献している。この新工場では、生産設備の内製化や生産ラインの自動化・合理化を進め、さらに高い生産性を実現していく。
【秋田エプソン新工場の概要】
所在地:〒012-0801秋田県湯沢市岩崎字壇ノ上1番地
生産品目:IJプリンター用ヘッド(最先端PrecisionCoreプリント ヘッドを含む)の製造および組立
稼働時期: 2016年11月
建築面積:4,679㎡
延床面積:10,593㎡
建築構造:鉄骨造3階建
従業員数:30名以上(正規新規雇用)
【秋田エプソン会社概要(2016年6月1日時点)】
会社名:秋田エプソン(株)
所在地:〒012-0801秋田県湯沢市岩崎字壇ノ上1番地
代表取締役社長:三井 隆
操業開始:1986年6月20日
従業員数:593名
資本金:8千万円 ※セイコーエプソン(株)100%出資
事業内容:
・プリンターヘッド部品の製造および組立
・超精密部品・金型具冶工具の製造加工
・ウエアラブル機器の製造および組立
・ウオッチムーブメントの製造および組立