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【子会社化】クラボウ、山文電気の全株式を取得

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 倉敷紡績(株)(クラボウ)環境メカトロニクス事業部は、プラスチックフィルムの厚みや金属板上のコーティング剤の塗布厚みなどを測る計測装置事業を行っている。同事業の事業基盤の強化と業容の拡大を図るため、プラスチックフィルムやシートなどの厚み計測装置専門メーカーである(株)山文電気の全株式を取得し、1月17日付で完全子会社化した。

1.株式取得の理由

 クラボウ環境メカトロニクス事業部では、透明で薄いプラスチックフィルムやシートおよびその表面に施される多層のコーティング素材などの塗布厚みを非接触で高精度にオンライン計測できる赤外線方式の膜厚計測装置の開発・販売を行っており、食品包装材や鉄鋼分野をはじめ、近年では半導体や光学フィルム、リチウムイオンバッテリー分野などで販売を拡大している。

 一方、山文電気は、当社とは異なるX線方式、レーザー方式などの厚み計測装置の開発・販売を行っており、特に赤外線方式では難しい不透明な素材や厚手素材の計測においては、高い技術力と装置のラインアップを有している。

 この度、厚み計測装置市場において両社の強みを活かした事業展開を行い、計測装置事業の業容拡大を図ることを目的に、山文電気の全株式を取得し、完全子会社化いした。

(1)株式譲渡契約締結日:2018年12月19日

(2)株式譲受日:2019年1月17日

(3)株式譲受価格:非公開

2.シナジー効果

 シナジー効果を発揮すべく、両社の販路拡大や双方の保有技術を活かした新しい厚み計測装置の開発・販売などにより、同事業の事業基盤の強化と業容の拡大を図っていく。

(シナジー効果)

 ①国内外での販売力の強化

 ②赤外線とX線などのハイブリッド方式による新製品の開発・販売

 ③効率的な生産・販売体制の構築

3.山文電気の概要

(1)会 社 名:株式会社山文電気

(2)所 在 地:大阪府東大阪市新庄西2番13号

(3)代 表 者:代表取締役社長 福村圭司(2019年1月17日就任)

なお、前代表取締役社長の東條文男氏は、クラボウ環境メカトロニクス事業部 顧問に就任。同社グループの膜厚計測装置事業に関する助言等を行う。

(4)事業内容:フィルム・シートの厚み計測装置の製造・販売

         厚さ制御関連装置の製造・販売

(5)設  立:1984年4月3日

(6)資 本 金:1,000万円

(7)発行済株式総数:200株

(8)決 算 期:3月20日

(9)直近の業績(2018年3月期):(売上高)約7億円  (営業利益)約2億円  


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