日本コーンスターチ(株)は、コーンスターチをベースにしたバイオマス由来の生分解性プラスチックの共同研究をアメリカ ミシガン州立大学と開始した。
バイオマス由来の生分解性プラスチックは、植物由来で微生物による分解が可能なプラスチックのこと。最終的に水と二酸化炭素に分解することが可能であり、人と環境にやさしい素材であり、昨今、プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となり、使い捨てストロー廃止やレジ袋の規制の動きが強まるなか、生分解性素材への切り替えが課題として急浮上している。
日本コーンスターチではこうした脱プラスチックの動きを受け、新たな生分解性プラスチックの開発を目指し、アメリカ ミシガン州立大学と協力した共同研究を開始した。コーンスターチの無限の可能性を信じ、より汎用性が高く、機能の高い、時代のニーズにあった新たな生分解性プラスチック製品の開発を目指す。
また、過去に成功した澱粉ベースの生分解性プラスチックの独自製造特許技術(特許番号を以下に記載)のライセンスおよび技術提携先を積極的に募集する。
特許第2939586号:澱粉エステル
特許第3154056号:澱粉置換誘導体
特許第4601111号:生分解性のモデルの製作方法
米国特許第7517924 B1号:Starch ester blends with linear polyesters
日本コーンスターチはこれまでの長年の研究の結果、コーンスターチをベースにしたプラスチック「コーンポール」の開発に成功し、特許を取得している。「コーンポール」はボールペンの素材、農業用マルチフィルム、塗料などの幅広い用途向けに販売をしてきた。技術提携をすることで、生分解性プラスチック業界の発展および環境への貢献ができるものと考えている。