コダック ジャパン、および、コダック アラリス ジャパン(株)は、2012年の生産終了以来6年ぶりに再生産・再販売されることになった「EKTACHROMEフィルム」製品の国内における販売開始時期および価格等について決定した。
再生産が実現した製品は、カラーリバーサル フィルムの「EKTACHROME」で、スチル写真カメラ用の「KODAK PROFESSIONAL EKTACHROME フィルム E100」、および、スーパー8ムービーカメラ用の「KODAK EKTACHROME 100D カラーリバーサル フィルム 7294」。
今回、135-36枚撮り用で販売される新しい「E100 フィルム」は、プロカメラマンや写真愛好家向け、スーパー8の「100D/7294フィルム」は、テレビコマーシャル、ミュージックビデオ、劇映画などを制作するプロフェッショナルや、自主映像作家、8mmファン、学生向けの需要が見込まれる。なお、「100D/7294フィルム」の16mm版は現在製造計画中だが詳細は未定。
復活の背景
音楽のレコードやカセットテープの再人気化がメディアによく取り上げられている。こういったアナログ・ルネサンス(アナログ復興)の時流は世界的な消費トレンドであり、デジタルが主流を占める写真業界においても、銀塩フィルムは世界中の愛好家たちから根強く支持され続けている。アナログ写真人口、映画フィルムの復興は、新しいフィルムの需要を作り出した。コダック アラリス社ペーパー・フォトケミカル・アンド・フィルム部門のプレジデントであるデニス・オルブリッチ氏は次のように述べている。
「弊社では先般、超高感度の黒白フィルム『T-MAX P3200 フィルム』の製造・販売を再開しましたが、大変なご好評をいただきました。SNSにアップしたベータテストの写真への反響を考えると、E100の再発売も同じようにご好評をいただけると考えております」
また、イーストマン コダック社の映画エンタテインメント部門プレジデントであるスティーブ・ベラミー氏は次のように述べている。
「エクタクロームは、何世代もの映像制作者にとって、フィルムの選択肢の1つでした。トニー・スコット監督の『ドミノ』や、スパイク・リー監督の『インサイド・マン』のような独特で比類のない映像は、エクタクロームなしでは実現できなかったでしょう。私たちは、このフィルムを熟知し、愛する皆さまと新たな世代の映画アーティストに向け、このフィルムを再導入することに非常に興奮しています」
EKTACHROMEフィルムの特長
「KODAK PROFESSIONAL EKTACHROME フィルム E100」および「KODAK EKTACHROME 100D カラーリバーサル フィルム 7294」は、クリーンで鮮やかな色彩、偏りのない階調、きめ細かな粒子を特徴とするデーライト光に最適化されたカラー ポジティブ フィルム。その独特のルック(映像の見た目)は、商品、風景、自然、ファッション写真など、幅広い用途に適している。
国内販売開始時期および価格
◎「KODAK PROFESSIONAL EKTACHROME フィルム E100」
輸入・販売元:コダック アラリス ジャパン(株)
サイズ:135-36枚撮り用
販売開始日:2018年10月26日(金)
価 格:オープン価格 入手先:プロ写真用品取扱店およびオンラインストア
◎「KODAK EKTACHROME 100D カラーリバーサル フィルム 7294」
輸入・販売元:コダック(同)
サイズ:スーパー8 50フィートカートリッジ
販売開始日:2018年10月26日(金)
メーカー希望標準価格:5,300円(税別)
入手先:Yahoo!ショッピングサイト内の「コダック モーション ピクチャー【公式】オンラインショップ」にて先行限定販売(1人5個まで)
※十分な供給量が確保できるまでの間、販売ルートは限定される。
現像サービスについて
現像サービスについては、コダック ジャパンおよびコダック アラリス ジャパンでは行っていない。対応可能なスチル写真向けプロフェッショナルラボや国内外の8mmフィルム現像会社を調べて、直接問い合わせること。