住友化学(株)は、このたび、独のSAP社が提供する次世代基幹業務システム「SAPS/4HANA®」を導入し、2021年度をめどに運用を開始する。この先、全世界のグループ会社にも展開する。同システムの導入に伴い、生産管理・物流・販売・会計などの業務プロセスを見直し、効率化するとともに、経営を支える情報基盤を再構築することで、より生産性の高い働き方の実現を目指す。
住友化学は、現中期経営計画のテーマの1つに「IoT時代の業務革新とワークスタイル変革」を掲げている。その取り組みとして、「プラント関連業務プロセス・情報のデジタル化」「グローバルサプライチェーン情報のリアルタイム可視化・高度化」「クラウドソーシングや最新テクノロジーの積極活用による業務効率化」など複数のプロジェクトを、グローバルに推進している。
「SAPS/4HANA®」については、既に一部の海外グループ会社に先行して取り入れ、運用している。今後、住友化学およびその他のグループ会社にも導入・展開することで、経営管理情報のさらなる可視化と精度の向上を図るとともに、顧客やサプライヤーと在庫情報や出荷情報をリアルタイムに連携し、サプライチェーンマネジメントを従来以上に強化することで、より効果的な生産・販売活動につなげていく。さらに、RPA*、AIなど最新のIT技術を最大限活用し、オフィス業務の抜本的な効率化も進めていく。
*Robotic Process Automation:ロボットによる自動化
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【基幹業務システム】住友化学、独SAP社の「SAPS/4HANA」導入
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