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【酸化防止剤】BASF、「Irganox 1010」の生産能力を世界的に拡大

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SnapCrab NoName 2018 7 12 14 49 30 No 00 R BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、シンガポールのジュロンおよびスイスのカイステンの拠点で生産能力拡大プロジェクトを実施し、酸化防止剤「Irganox®(イルガノックス)1010」の世界的な生産能力を40%拡大する。カイステンでは2019年、シンガポールでは2021年に生産能力拡大を予定しており、BASFはアジア、欧州、中東、アフリカの顧客からの需要増大に、各地域の拠点から応えていくことを目指す。また、BASFは設備の信頼性を向上させると同時に、顧客からの需要増大に応えて生産能力を拡大するために、米国アラバマ州マッキントッシュの施設にも投資を行う。
 BASFアジア太平洋地域パフォーマンスケミカル事業本部シニア・バイスプレジデントのハーマン・アルトフ氏は次のように述べている。
 「生産能力を拡大することにより、需要の増加に対応します。シンガポールへの投資は、フェノール系酸化防止剤のリーディングサプライヤーとしての当社の地位を明確に示しています」
 シンガポールでは、新たな生産ラインを既存の生産施設に追加し、Irganox® 1010の生産能力を2倍に拡大する。
 BASFプラスチック添加剤事業 欧州・アフリカ・中東地域担当バイスプレジデントのアルベルト・ジョバンザーナ氏は次のように述べている。
 「同時に、スイスのカイステンの工場でデボトルネックの取り組みを実施し、Irganox® 1010の既存の生産能力を30%向上させる。2019年に時宜にかなった重要な生産能力拡大を行うことで、この地域における事業成長を加速化させていきます」
 BASFパフォーマンスケミカルズ事業本部 北米担当シニア・バイスプレジデントのデオン・カーター氏は次のように述べている。
 「生産能力の拡大は、プラスチック添加剤に対する当社のコミットメントを示すものであり、世界の顧客に大きな利益をもたらすことにつながります。アラバマ州マッキントッシュの拠点へ投資することで、供給信頼性をさらに高め、Irganox® 1010と関連酸化防止剤の生産能力を拡大し、地域の需要増大に応えていきます」
 Irganox® 1010は、ヒンダードフェノール系の一次酸化防止剤。熱酸化分解からプラスチックを保護し、主にポリオレフィンに使用されるが、ポリアセタールやポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、PVC、ABS、さらにはブチルゴムや合成ゴムなどのエラストマーにも推奨される製品。


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