JX金属(株)は、太陽電池パネル、電子機器等に使用される銅ペーストの技術を基軸とした、東北大学発のベンチャーである(株)マテリアル・コンセプト(以下「MC社」)の株式21.2%を2018年6月6日に取得した。
MC社は、東北大学の小池淳一教授の「安価な太陽電池パネルの普及を通じて東日本大震災からの復興をサポートしたい」との理念を実現するために設立され、産業革新機構等の支援を得て銅ペーストの開発に取り組んでいる。太陽電池パネルや電子機器等の電子デバイスの配線・電極等には、従来、銀を主原料とする銀ペーストが主に用いられていたが、より安価かつ安定的に供給できる銅を主原料とする銅ペーストによる代替に向けた製品開発が長らく行われてきた。今般、銀ペーストと同等の導電性を持つ画期的な銅ペーストの技術が確立され、実用化により原料コストの大幅な低減が見込めることとなったため、JX金属が参画し、本格的な量産および事業化を行うこととした。
今後、MC社の銅ペーストの技術開発力を基軸に、JX金属グループの量産能力・品質保証体制・営業ネットワーク等を活用してMC社をサポートしていくことで、太陽電池パネルはもとより、半導体・電子機器等の幅広い分野において銅ペーストへの代替を進め、ますます高度化する素材供給へのニーズに応えていく。
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【銅ペースト】JX金属、マテリアル・コンセプトの株式取得。太陽電池パネル、電子機器向け事業に参画
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