富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)は、7月26日~31日までの6日間、東京ビッグサイトにて開催される「IGAS2018」に出展する。富士フイルムグループのスローガンは「INNOVATION BEGINS HERE - 印刷を変える、未来を拓く-」とし、ブース全体を1つの印刷工場に見立て、受注から制作、印刷、後加工までの全工程にわたって自動化・効率化・可視化を実現した新たな印刷物生産システム「Fujifilm Smart Factory」を展開する。
暮らしやビジネススタイルの多様化が進む中、幅広い産業で、短納期・多品種・小ロットなどの消費者ニーズに応えるため、工程の見直しや「自動化・効率化」が重要なテーマの1つとして挙げられている。印刷業界でもそうした変革が求められており、多くの企業が注目しているのが、ICTやIoTを活用した生産方式である「スマートファクトリー」という考え方である。
富士フイルムが提案する「Fujifilm Smart Factory」は、ジョブの内容に応じた出力機・後加工機などの生産システムの自動選択とスケジューリング、生産工程とコストの可視化により、最適な品質・納期・コストを実現する「次世代の印刷工場」。その大きな特長の1つは、「オープンである」ということ。富士フイルムグループ内での相互連携はもちろん、業界内外の幅広いメーカー・ベンダーとオープンに連携し、受注から配送・納品までを一貫してサポートすることをコンセプトにしている。IGAS会場では、実際にホリゾンブースの後加工機器と連携をとり、「自動化・可視化」された工程全体の流れをデモンストレーションによって披露する。
パッケージ分野では、環境への配慮が重要な課題となっており、環境に優しい水現像フレキソ版の導入が着実に進んでいるほか、消費者ニーズの多様化から多品種少ロット・短納期の流れが強まっている。グラビアやフレキソのようなアナログ方式を補完するデジタルプレスを導入する企業が増えている。富士フイルムブースでは軟包装用UVインクジェットデジタルプレスである「Jet Press 540WV」の実機を展示するほか、白インキ部を水性グラビアに置き換えてインクコスト低減を図った軟包装用UVインクジェットグラビアハイブリッドプレス「Jet Press 540WH」をバネル展示を行う。
また水現像フレキソ版「FLENEX FW-L2」に加えて、レタープレス用の感光性樹脂凸版「富士トレリーフ Xタイプ」の実物を、パッケージ印刷用ファインジェットプルーファー「GP-PRIMO JET V5.8」をパネル展示行う。
水性フレキソ印刷および軟包装用UVインクジェット印刷機を導入したユーザーが実際に刷った見本も展示される。
パッケージゾーンで実機が展示されるJet Press 540WV