窓ガラス全面に貼ることで多彩な機能を発揮する建物用ウインドーフィルムを国内外で展開しているリンテック(株)は、屋外側から施工できる外貼り用の高耐候性フィルムを新たに開発。フィルムの表面に傷がつきにくいハードコート加工を施した新アイテムとして、5月15日から発売する。
屋外耐候性に優れた外貼り用のウインドーフィルム リンテックは、窓ガラス全面に貼ることでガラス破損時に破片の飛散を低減する効果や、紫外線を99%以上カットする効果、さらには日射調整など、多彩な機能を発揮する建物用ウインドーフィルムを「ウインコス アーキテクチュアルフィルム」として国内外で展開している。
ウインドーフィルムは一般的に屋内側からガラス面に貼付するが、移動が困難な設備や手すりなどが窓際にある場合や、複層ガラスのようにガラス破損時に屋内側・屋外側のガラスが飛散・落下する恐れがある場合は、屋外への飛散防止対策効果を付与するために屋外側から貼付する。このような外貼り用フィルムは、日差しや雨などにさらされる過酷な屋外環境への対応が不可欠となり、特に高い耐候性が求められる。
リンテックでは、より耐候性に優れたウインドーフィルムへの要望が多いことや、鉄道車両の窓ガラス向けとして展開している外貼り用フィルムのハードコート技術を応用できることから、建物向け透明飛散防止タイプのラインアップに耐候性試験2,000時間をクリア*したアイテムなど、計2点の外貼り用フィルムを追加。5月15日から国内市場はもとより、東南アジアや欧州などの海外へも積極的に展開していく。
フィルム表面に傷がつきにくく、施工性もさらに向上
今回、基材の耐久性やハードコート層の密着性を向上させることで、JIS規格で定められた外貼り用フィルムの耐候性基準1,000時間を大幅に上回る2,000時間をクリアした「1511E-UH」をラインアップ。同時に耐候性基準をクリアした汎用品の「1501E-UH」も追加した。
屋外耐候性に優れた独自のハードコート処方を採用することにより、施工時や窓ガラス清掃時に傷がつきにくく、施工性とメンテナンス性も向上した。同社従来品と同様、飛散防止対策効果や紫外線カット効果、さらには防虫効果も発揮する。
*数値はJIS A 5759の方法に基づき、3mmフロートガラス貼付で測定。数値については実測値であり、保証値ではない