東芝機械(株)は、逐次二軸延伸フィルム成形で課題であるフィルムの縦収縮を低減させ、高品質フィルム延伸を実現するシュリンクテンターを、自社のテスト装置に導入した。
フィルムの縦収縮低減に対する近年の顧客ニーズの増加に伴い、このたび自社テスト装置への導入を決定、さらなる高品質フィルム用途の装置提案を強化する。
シュリンクテンターの主な特長は次の通り。
(1)フィルムの縦収縮に対応
フィルムを横方向のみに延伸する場合、縦方向で若干の収縮現象が発生する。対応策として、従来の横延伸機に縦方向の倍率変更が可能な機構を追加することにより、同時二軸延伸機でなくても縦方向のフィルム収縮を低減することが可能。
(2)成形条件の微調整に対応
成形中に炉内でのクリップのピッチや左右位置差をモニタリングし、成形結果を確認しながらレールパターンを再設定することで、縦緩和量の微調整が可能。
(3)高温下でのフィルム延伸が可能
自社テスト設備へ導入するシュリンクテンターは、近年ニーズが高まっているフッ素系樹脂やエンジニアプラスチック等の高温下でのフィルム延伸に対応可能な設備。
シュリンクテンターは、5月17日(木)~19日(土)まで沼津工場(本社)・御殿場工場で開催される「第16回東芝機械グループソリューションフェア2018」にて、装置の展示と技術セミナーにて内容紹介がある。
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【延伸】東芝機械、高品質フィルムを実現するシュリンクテンターを自社テスト装置に導入
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