三菱ケミカル(株)は、インドのIndian Oil Corporation Limited社と、三菱ケミカル独自のアクリル酸およびアクリル酸エステル製造技術を供与する旨のライセンス契約を締結した。
Indian Oil Corporation Limited社は、インド西部のグジャラート州Dumadで石油化学プロジェクトを進めており、このたび、同プロジェクトにおけるアクリル酸(年産9万トン)および、アクリル酸ブチル(年産15万トン)の製造プロセスとして、三菱ケミカルの技術が選定された。
三菱ケミカルは、1962年にプロピレンからアクリル酸およびアクリル酸エステルを製造するプロセスの開発を開始し、1973年に四日市事業所に最初の商業プラントを建設、現在も運転を継続している。これまでも世界各国で10件以上のライセンスの実績がある。
アクリル酸およびアクリル酸エステルは、紙おむつ用の高吸水性樹脂、塗料、粘接着剤向けに使用されており、世界需要は年率5%以上で拡大している。