日立化成(株)は2018年5月、マレーシアの子会社Hitachi Chemical (Johor) Sdn. Bhd.(以下、HCJH)内に、電気絶縁ワニスおよび塗料・インキ用樹脂の機能性コーティング材料の開発・評価を行う「開発センター」(以下、本センター)を開設する。同センターには、樹脂製品の配合検討を行う設備や、樹脂製品の基材への塗布性や接着性等の評価を行う装置を導入する。これにより、アジア地域の顧客ニーズにタイムリーに対応した樹脂製品の開発が可能となる。
近年、アジア地域での樹脂製品の需要が高まっており、特に東南アジアでの電気絶縁ワニスおよび塗料・インキ用樹脂等の機能性コーティング材料の市場成長率は約5%(年率、金額ベース、当社推定)と、今後も継続的な成長が見込まれている。
これまで日立化成は、これらの樹脂製品の新製品開発や、顧客への技術サービスを、主に山崎事業所(茨城県日立市)および五井事業所(千葉県市原市)で行ってきたが、アジア地域の気温や湿度に適した樹脂製品をより早く開発する等、同地域の顧客ニーズへのよりタイムリーな対応が求められるケースが増加している。
そこで日立化成はHCJH内に、電気絶縁ワニスおよび塗料・インキ用樹脂等の機能性コーティング材料の開発・評価を行う「開発センター」を開設することを決定した。これにより、アジア地域の顧客ニーズにタイムリーに対応した樹脂製品の開発が可能となるとともに、同センターで得た評価結果や顧客ニーズ等の情報を日立化成の日本の開発拠点とも共有することで、次世代の樹脂製品の開発にも活用する予定。
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【樹脂製品】日立化成、マレーシア開発・評価を行う「開発センター」開設
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