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【有機EL】OLEDWorksとBASF、高い発光効率と柔軟性を誇る新たな照明パネルを共同開発

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 OLED照明パネルの大手メーカーOLEDWorks(本社:ドイツ アーヘン)と高品質のコーティングソリューションのエキスパートであるBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のコーティングス事業部は、世界最高の明るさを誇り、かつ柔軟性のある有機ELパネルを共同で開発した。新製品シリーズ「Brite 3」は、発光効率を向上させつつ優れた演色性と高輝度を実現している。柔軟性のあるモデルにより、照明器具のメーカーや設計者には、まったく新しい選択肢が提供されることになる。円形モデルと柔軟性のあるモデルを含むBrite 3のポートフォリオは、ドイツのフランクフルトで開催される展示会「2018 Light + Building(ライト・アンド・ビルディング2018)」で発表された。
 今回開発された有機EL照明パネルは、非常に薄く軽量であるため、業務用や住宅照明向けには自然光に近い照明を可能にし、自動車の照明に求められる独自の設計も可能にする。デザイン要素としての有機EL照明の機能を向上させるには、照明器具を湾曲させたりするなど、自在な成形にフレキシブルパネルが求められている。
 OLEDWorksのマネージングディレクターを務めるヴォルフガング・ゲルゲン氏は次のように述べている。
 「OLEDWorksの製品は高い品質と機能性で世界的に知られています。当社はすでに世界で最も明るく信頼性の高い有機ELパネルを提供していますが、今回はさらに一歩踏み込み、BASF独自の柔軟なバリア性のある材料を活用することでポートフォリオを拡大させました」
 柔軟性のある高輝度の照明パネルの製品群の提供にあたり、OLEDWorksはBASFの柔軟なバリア性のある材料に信頼を寄せている。高度な封止によって、大気に含まれる水分と酸素が引き起こすパネルの劣化を防ぐほか、90%以上という高い光透過性も確保される。BASFはOLEDWorksとの密接な連携の下、有機ELの照明とディスプレイ向けの柔軟な薄膜封止に不可欠なバリア材を開発した。OLEDWorksは新しいBrite 3のパネルで確実な薄膜封止を実現させるため、BASFの材料を平坦化層として活用している。
 BASFのコーティングス事業部で機能性フィルムNOVAGA担当責任者を務めるシュテファン・クロッツ氏は次のように述べている。
 「OLEDWorksと連携できたこと、そして革新的な製品の開発にあたって専門知識と技術を提供できたことをうれしく思っています。BASFのバリア材はガラスと同等のバリア保護を実現しますが、ガラスと異なるのは、軽量なうえに柔軟性や耐衝撃性を備えている点です。そのため、製品設計に新たな可能性がもたらされるほか、有機ELの照明やディスプレイの製造に対するお客様の信頼も高まります」
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今回開発された有機EL照明パネルは非常に薄く軽量であるため、業務用や住宅照明向けには自然光に近い照明を可能にし、自動車の照明に求められる独自の設計も可能にする。© OLEDWorks


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      BASFとの協業によりOLEDWorks が提供する、柔軟性のある有機EL照明パネル ©OLEDWorks


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