BASFは、世界的な組織である世界プラスチック協会(World Plastics Council、以下WPC)のメンバーになった。WPCにはプラスチック業界の主要なリーダーが参加しており、プラスチックの責任ある利用、効率的な廃棄物管理、海洋ごみ問題の解決など、業界の取り組みが世界規模で推進している。
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部プレジデントのライマー・ヤーン氏は次のように述べている。
「持続可能な方法で事業を展開することはBASFの戦略において不可欠な要素であり、私たちが創立当初から抱いてきた中心的な考え方です。たとえば、ある工場から排出された副産物を別の工場で原材料として使用すれば、廃棄物の発生を抑えると同時に効率を上げられます。このフェアブントの理念は、BASFのアイデンティティの一部になっています」。また、ヤーン氏はアラブ首長国連邦のドバイで開催されたWPCの2017年総会にBASFの代表として出席し、次のように語った。「私たちは世界的な問題への対処のほか、バリューチェーン全体を対象とする取り組みにも参加しています。プラスチックペレットの環境への漏出を防止することを目的とした国際的なプロダクト・スチュワードシップ・プログラム、Operation Clean Sweep®もその一例です。WPC に参加することで、持続可能な未来を実現す
る世界を作り、すべての人々の生活の質を向上させる活動に、より一層注力できるようになります」。
Petrochemicals SABICの取締役副社長であり、WPCの会長を務めるアブドラフマン・アルファジ氏は、プラスチック業界および社会に持続可能な成果をもたらすためにWPCがグローバルに行っている取り組みを支援する新しいメンバーとしてBASFを歓迎し、次のように述べている。「この業界では2011年から、『Declaration of the Global Plastics Associations for Solutions on Marine Litter(海洋ごみ問題解決のための世界プラスチック業界団体による宣言)』の下、世界中の海洋ごみについて調査し、ごみの発生を防止するための数々の取り組みが共同で進められており、この活動には35カ国、70のプラスチック業界団体が署名しています」。
WPCの最新のレポートには、進行中のプロジェクトも含め、世界のさまざまな地域のプロジェクトが260件記載されている。
またBASFは、より持続可能で循環型かつ資源効率的な経済の実現に向けて取り組むWPCの会員団体American Chemistry Council(米国化学協会)と、PlasticsEurope(欧州プラスチック製品工業協会)のメンバーでもある。WPCは国や地域を対象に活動するプラスチック協会とは異なり、世界または少なくとも複数の地域で解決策が必要な問題に焦点を置いている。BASFのようにあらゆる市場で事業を行っている企業は、こうした幅広い活動をすべての地域で実施し、循環型の経済や汚染低減の実現に貢献することができる。
◎循環経済の分野におけるBASFの取り組みについて(英語):
https://www.basf.com/en/company/sustainability/management-and-instruments/circulareconomy.html
◎BASF Plasticsについて(英語):
https://www.plasticsportal.net/wa/plastics~en_GB/portal
◎プラスチック業界による海洋ごみ問題関連の取り組みについて(英語):
https://www.marinelittersolutions.com
http://www.opcleansweep.eu/
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【プラスチック】BASF、WPCメンバーに
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