JSR(株)は、四日市工場内に新研究棟(Center of Materials Innovation)を建設し、2018年2月20日に竣工式を行った。
同社は、四日市工場内に石油化学系事業およびファイン事業(半導体材料事業・ディスプレイ材料事業等)のための研究所を保有している。2017年に創立60周年を迎えたことを契機に、これらの研究所に加え、今後の更なる成長を見据えて、新しい形の研究棟を稼働させることとした。
四日市工場内の研究開発拠点は、石油化学系事業に関わる機能高分子研究所、および、ファイン事業に関わるディスプレイソリューション研究所・精密電子研究所・先端材料研究所・エッジコンピューティング研究所の5つの研究所で構成されている。今回の新研究棟は、新規事業を生み出すための研究に主眼が置かれる。そのために、新研究棟では5つの研究所の密接な連携のもと、市場ニーズを先取りした研究テーマを設定して、ユーザー状況に即応できる弾力的な研究体制を可能にする。また、同社の持続的競争力の源泉であるイノベーション創出力を高めるために、各研究所の機能の交流拠点として、異分野間の偶発的なコミュニケーションとコラボレーションが生まれる環境も整備するとともに、オープンイノベーションの拠点として外部と連携した研究活動への活用も検討していく。
これまでの研究所にはなかったフリーアドレスオフィス・交流スペース・実験室を設置し、「分野を超えた研究所間の交流」「組織を超えたチーム作り」を推進していく。
<新研究棟の概要>
名 称:Center of Materials Innovation
所 在 地:三重県四日市市川尻町100(JSR四日市工場内)
延床面積:7,286m2
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【R&D】JSR、四日市工場内に新研究棟竣工
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