Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【スタンディングパウチ】凸版印刷、液体製品をスムーズに詰め替えできる「ダイヤモンドエンボスパウチ」を開発

凸版印刷(株)は、注ぎ口が開口しやすく液体製品のスムーズな詰め替えを実現するスタンディングパウチ「ダイヤモンドエンボスパウチ」を開発した。化粧品やトイレタリー業界向けの液体用詰め替えスタンディングパウチとして、2018 年1 月下旬より販売を開始する。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
2018 01 10

「ダイヤモンドエンボスパウチ」のサンプル(左)、エンボス加工を施すことで実現したダイヤモンド形状の大きな開口(右)

 同製品は、注ぎ口付近に独自設計のエンボス加工を施すことで、注ぎ口が開口しやすくなるとともに内容物の流動性も向上させた、化粧水など低粘度の液体製品のスムーズな詰め替えを実現するスタンディングパウチ。従来のプラスチックパーツ付き詰め替えスタンディングパウチと比較して、内容物の抽出時間を約25%短縮できる。

 また、注ぎ口の切り取り線をレーザー加工により曲線にして開口面積を拡大することや、ボトル容器の口元に安定して引っ掛けられるくぼみ形状を設けることにより、詰め替え時の負荷を軽減した。

■ 開発の背景

 環境配慮や省資源の観点から、トイレタリー業界を中心に詰め替えスタンディングパウチのニーズが高まっており、その市場規模は2016 年に約250 億円と推計されている。

 従来、液体など粘度の低い製品向けの詰め替えスタンディングパウチは、注ぎ口の開封・開口が難しく、ボトル容器に注ぐ途中で注ぎ口が閉じてしまうといった課題があった。そのため、注ぎ口部にストローなどのプラスチックパーツを用いた製品もあったが、価格や再商品化委託料が上昇してしまうといった課題が残っていた。

 凸版印刷は今回、注ぎ口付近に独自設計のエンボス加工を施すことで、注ぎ口が開口しやすく内容物の流動性を向上できる新しい液体用詰め替えスタンディングパウチを開発した。

■ 本製品の特長

・液体製品の詰め替え時間を約 25%短縮

 凹凸のエンボス加工を組み合わせる独自設計により、注ぎ口が立体的なダイヤモンド形状となり、流動性が向上。従来のプラスチックパーツ付き詰め替えスタンディングパウチと比較して詰め替え時間を約25%短縮できる。

・注ぎ口の開口面積を拡大注ぎ口の切り取り線をレーザー加工による曲線にすることで、開口面積が従来の一般的なスタンディングパウチと比較して約 10%拡大。注ぎやすさを向上した。

・詰め替え時の安定性を向上

ボトル容器の口元に安定して引っ掛けられるくぼみ形状を設けたことにより、詰め替え時のぐらつきを軽減できる。

・再商品化委託料を削減プラスチックパーツ付き詰め替えスタンディングパウチと比較した場合、再商品化委託料を約5%削減できる。

■ 価格

 従来の詰め替えスタンディングパウチと同等の価格を実現した。

■ 今後の目標

凸版印刷は、本製品を化粧品やトイレタリー業界に拡販し、2018年度に約30億円の売上を目指す。

*「ダイヤモンドエンボスパウチ」は凸版印刷株式会社が商標登録出願中。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles