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【Packaging】凸版印刷、透明ハイバリアフィルム「GL FILM」のレトルト対応グレードの基材に メカニカルリサイクルPETフィルムを活用した「GL-AR-NF」を開発

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16 09 26 toppan凸版印刷(株)は、透明ハイバリアフィルム「GL FILM(※1)」のレトルト対応グレードの基材にメカニカルリサイクルPET(※2)(以下 MR-PET)フィルムを用いた新製品「GL-AR-NF(ジーエル・エーアール・エヌエフ)」を開発した。レトルト食品向けの環境配慮型ハイバリア包材として、2016年9月下旬よりサンプル出荷を開始、2017年からの量産を目指す。
 MR-PETフィルムは、リサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現しており、製造段階までのCO2排出量を削減できる環境に配慮したフィルム。
 今回このMR-PETフィルムを、凸版印刷が独自に開発した透明ハイバリアフィルム「GL FILM」のレトルト対応グレードの基材に使用した新製品を開発。凸版印刷が持つ蒸着技術やコーティング技術を応用することにより、再生素材を使用しながら、耐熱性とバリア性において、石油化学製品由来の従来品と同等の性能を保持することに成功した。なお、MR-PETフィルムを用いたレトルト対応の透明ハイバリアフィルムの開発は世界初となる。
 なお同製品は、2016年10月4日(火)から7日(金)まで開催される「2016東京国際包装展(TOKYO PACK 2016)」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースで紹介されされる。

■ 開発の背景
 CO2排出量削減をはじめとした地球温暖化対策や生物多様性保全、環境負荷低減など、環境問題への関心が高まっている現在、リサイクル資源の活用が重要視されている。また、ライフスタイルの変化により、電子レンジで袋のまま温めることが可能なレトルト食品用パッケージが求められており、透明バリアフィルムはますます市場から注目されてきている。
 凸版印刷は循環型社会の実現に貢献するため、2012年4月にMR-PETフィルムを用いたラミネート包材を、トイレタリー業界や食品・医薬品業界に向けて提供している。
 このたび、従来培ってきた蒸着技術やコーティング技術を応用し、MR-PETフィルムを使用しながら、従来の石油由来品と同等のバリア性能を実現したレトルト対応型透明バリアフィルムの開発に成功した。

■ 製品の特長
・再生素材を使用しながら、レトルト対応が可能な透明バリアフィルムを開発
同社の蒸着技術やコーティング技術により、GL FILMのレトルトグレードと同等の、耐熱性、酸素・水蒸気バリア性を実現した。
・CO2排出量を約17%削減
MR-PETフィルムを用いることで、従来のGL FILMに比べGL FILM製造段階までのCO2排出量を約17%削減できる。
・石油由来資源の使用を削減
MR-PETフィルムを用いることで、石油由来資源の使用を削減でき、循環型社会の実現に貢献する。

■ 今後の目標
 食品業界に向けて拡販しし、MR-PETフィルムを用いたパッケージ全体で2017年度に約30億円の売上を目指す。

※1 GL FILM
凸版印刷が独自に開発した透明バリアフィルム。独自の蒸着加工技術による世界最高水準のバリア性能と用途に応じた豊富なバリエーションによって、国内だけでなく欧州を中心に北米、東南アジアなど海外市場でも高い評価を得ている。今日では透明バリアフィルム市場のトップブランドとして、約45の国と地域、約15,000点の商品に採用されている(2016年9月時点)。
※2 メカニカルリサイクルPET
使用済みPETボトルを粉砕・洗浄した後に高温で溶融・減圧・ろ過などを行い、再びPET樹脂に戻したもの。

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