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【メラミン樹脂発泡品】BASFのバソテクト、鉄道車両の座席軽量化と安全性の向上を米国西海岸および東海岸で実現

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鉄道車両の座席に採用されたBasotectR R BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のオープンセルのメラミン樹脂発泡品Basotect®(バソテクト)が、米国の西海岸および東海岸における複数の鉄道車両の座席の背もたれクッションの素材として、新たに採用された。バソテクトが使用された快適な座席は、サンフランシスコのベイエリア高速公共交通機関やニューヨークのロングアイランド通勤鉄道システムで体感できる。この新たな背もたれクッションは、米国に本拠を置き、BISCO® MRF-400の商標でフォームの製造や加工を行うグローバル企業のロジャースコーポレーションが加工を行い、実現した。
 バソテクトを鉄道座席の背もたれに使用することで、軽量化と防火性という、鉄道車両メーカーが直面する大きな2つの課題に対処できる。
 バソテクトの密度は9kg/m3未満のため、座席の全体重量を軽減する。これにより鉄道車両の重量自体も削減するため、エネルギー効率や性能が向上する。バソテクトを鉄道車両の座席に採用したロジャースコーポレーションは、バソテクトを応用することで、従来の発泡品と比べ、座席のクッション材で90%の軽量化を実現させた。北米のバソテクト担当市場開発マネージャーであるホリ・ウッダードは、次のように述べている。
 「軽量化は鉄道業界において大きな懸案事項となっています。座席で鉄道車両の軽量化が可能になったことで、公共交通機関の管理局は、燃費を向上させ、全体的な性能と耐久性を高めた公共輸送サービスを人々に提供できるようになります」
 また、バソテクトは熱硬化性樹脂が原料であり、もともと耐火性の素材であるため、優れた防火性能を備えており、難燃剤の添加は必要ない。ロジャースコーポレーションの市場開発マネージャーであるフェイザン・ナジール氏は次のように述べている。
 「BASFのバソテクトは、防火性と高い性能を兼ね備えつつ、鉄道車両の重量に関する厳しい要件を満たすため、当社のお客様に大きな価値を提供してくれます」
 耐炎性、低発煙、低放熱という特徴から、バソテクトは列車に使用される素材や部品の燃焼挙動に関する様々な地域の要件を定義する、ASTM E1354、ASTM E162、ASTM E662、EN 45545-2の条件を満たしている。
 バソテクトは高弾性の素材。バソテクトの高い柔軟性のある背もたれが、より快適な体験をもたらすため、乗客は満足度の高い乗り心地を楽しめる。
 鉄道車両の背もたれクッションの製造には、特殊な輪郭にカットする技術と、発泡品に細かな加工を施す必要がある。バソテクトは加工における柔軟性が高く、様々なデザインに対応できるメラミン発泡品である点からも理想的な素材。せん断やのこぎりによる切断、フライス切削が可能で、カットにおける選択肢が多様であることから、ロジャースコーポレーションはカスタマイズ式のパーツを製造することができる。バソテクトは、鉄道車両の背もたれに使用する上で最適な素材と言える。
Basotect®について
 Basotect®発泡体には、独自のさまざまな特性がある。素原料メラミン樹脂により、難燃性と研磨性に優れ、最大 240℃の環境で使用でき、広範囲の温度域で安定した特性を保持するまたオープンセルの気泡構造により、軽量で吸音性と断熱性に優れているほか、低温柔軟性も実現している。www.basotect.com


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