日精樹脂工業（株）は、2017年4月27日付で大阪地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立てたホンマ・マシナリー（株）との間でスポンサー契約を締結し、同社の全事業の承継を含む事業再生支援に関する協議を重ねてきたが、10月2日、全事業の譲受けを実施した。
1946年に創業したホンマ・マシナリーは、ターニングセンター・五面加工機等の汎用工作機械や大型特殊専用機の製造販売を手掛けていたが、リーマン・ショックの影響による受注減少や中国やインドなど新興国向けの案件に係る債権が回収困難となり、資金繰りが急速に悪化、設備投資に伴う金融債務が経営を圧迫したことなどから、2017年4月27日付で、大阪地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立てた。翌5月19日、同裁判所からの開始決定を受けて、日精樹脂工業は、ホンマ・マシナリーの事業再生支援に名乗りを上げ、8月4日、ホンマ・マシナリーの大型工作機械事業を含む全事業を譲り受けるべく、スポンサー契約を締結した。
日精樹脂工業は射出成形機およびその関連製品の製造販売を主な事業としているが、ホンマ・マシナリーの大型工作機械等の製造技術や同社のブランド評価を維持しつつ、日精樹脂工業の事業との連携を図ることでシナジー効果を創出することが可能との観点から、事業譲渡による事業承継を前提とした支援の意向を表明し、今回の事業譲渡実施に至った。
日精樹脂工業が新たに設立した子会社「日精ホンママシナリー（株）」において、ホンマ・マシナリーが行っている全事業（大型、超大型ＮＣ工作機械の設計・開発、製造、販売）を譲り受ける。なお、今回の事業譲渡の実行にあたっては、民事再生法第42条に定められた裁判所の許可等を得ている。
＜譲渡会社の概要＞
名 称：ホンマ・マシナリー（株）
主な事業内容：大型、超大型NC工作機械の設計・開発、製造、販売
設 立：1957年5月
本社所在地 ：大阪市淀川区田川3-7-3
代 表 者 ：代表取締役 本間義朗
資 本 金 ：49百万円
売 上 高 ：1,163百万円（2017年4月期）
日精樹脂工業との関係：なし
＜譲受会社の概要＞
名 称：日精ホンママシナリー（株）
主な事業内容：各種工作機械、金属加工機械、合成樹脂加工機械、ゴム加工機械など産業機械およびこれに関連する部品、装置、システムの製造ならびに販売、金属加工部品の委託製造、他
設 立：2017年8月9日
本店所在地 ：兵庫県明石市二見町西二見1242番地
代 表 者 ：代表取締役社長 成澤和美
資 本 金 ：100百万円
日精樹脂工業との関係：100％子会社
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【事業再生支援】日精樹脂工業、ホンマ・マシナリーの事業譲渡実施
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