(株)オートバックスセブン、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(株)(P&G)、テラサイクルジャパン(合)(テラサイクル)の3社は、日本国内において使用済みのクルマ用消臭芳香剤を回収し、新たな製品に再生する「クルマ用消臭芳香剤リサイクルプロジェクト」を10月1日より開始する。
このプロジェクトは、P&Gのエアケアブランド「ファブリーズ」とテラサイクルが協働で開発したもので、使用済みのクルマ用消臭芳香剤を一般消費者から回収し、資源として活用、新たなプラスチック製品に再生する。使用済みのクルマ用消臭芳香剤は、日本全国のオートバックスグループ店舗内に回収ボックスを設置し、広く回収を呼びかける
また、回収した使用済み製品は、交通安全用の反射板キーホルダーにリサイクルされ、本プログラムを通じて、3社に共通する企業理念である持続可能な社会の実現をめざすとともに、交通事故の減少にも貢献していく。
P&Gは「現在そして未来の、世界の人々のくらしをよりよくする」ことを企業目的に掲げ、未来に向けた持続可能な社会の実現を目指している。その一環として、ファブリーズでのさらなる貢献活動を模索していたところ、使用済みのパッケージを資源としてリサイクルするというアイデアにたどり着いた。そこで、従来廃棄されていた様々な使用済み用品を回収、新たな製品にリサイクルすることを世界的に推進しているテラサイクルと協働し、今回のプロジェクトの原案を開発した。
なお、P&Gは、リサイクルの推進において、テラサイクルと世界的に幅広い製品カテゴリーにおいて協働しているが、今回のプログラムは、日本における両社の最初の取り組みとなる。
現在の分別した容器包装プラスチックのリサイクル率は44%(※1)にとどまり、真に環境負荷の低減に貢献するためには、単純にプラスチックの回収プログラムを展開するだけでなく、より多くの消費者にリサイクル活動にご参加頂く必要がある。クルマ用消臭芳香剤は、普段車内で利用されているため、車での小売店への来店のタイミングで気軽に回収ボックスまで待ってきてもらうことができ、リサイクルに取り組むきっかけにもなりやすいことから、小売店舗での回収を検討することになった。
クルマ用品販売最大手の小売チェーンを展開するオートバックスセブンは、プライベートブランド商品のパッケージの削減や車の運転に関わる安全関連商品の販売など、事業を通じた社会貢献活動を積極的に進めている。今回、このプロジェクトにおいて、クルマ用芳香剤を店舗で回収し、反射板にリサイクルすることは、オートバックスグループの環境負荷軽減活動や自動車事故防止活動への取り組みへの推進にもつながると考えた。クルマ用消臭芳香剤のシェア1位のファブリーズと、オートバックスの「車」という共通性を通じて、より多くの使用済みクルマ用芳香剤の回収ができるように努めていく。
回収ボックスは、全国のオートバックス・スーパーオートバックス563店で設置される予定。また、回収量、リサイクル率を高めるために、プラスチック製のクルマ用消臭芳香剤であれば、ファブリーズブランド以外の他メーカーの消臭芳香剤も回収の対象とする。
オートバックスグループの店舗で回収された使用済みクルマ用消臭芳香剤は、テラサイクルに送られ、洗浄、加工の工程を得て、一旦、プラスチック原料(ペレット)に再生された後、「反射板キーホルダー」へリサイクルされる。反射板キーホルダーは、回収拠点となる全国のオートバックスグループ店舗を通じて、地域の小学校や団体へ寄贈される予定。
なお、この取り組みについては以下のサイトでも紹介し、リサイクルプロジェクトの推進を図る。 https://www.myrepi.com/tag/myrepi-febreze-recycle