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【ポリエチレン】ダウ、テキサス州における世界規模のエチレン製造工場と「エリート」工場の稼働を発表

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 ダウ・デュポンの素材科学事業部門(社名がダウとなる予定)は、米国テキサス州フリーポートにおいて、統合された世界規模のエチレン工場および「エリート™」ポリエチレンの新工場が稼働したことを発表した。この2つの工場における重要な節目の達成により、ダウは、米国におけるシェールガスの供給拡大による恩恵を享受するとともに、中核となる垂直市場において、川下製品のための差別化されたソリューションを提供することが可能となる。いずれの施設も2017年第3四半期を通して生産量を段階的に拡大し、第4四半期にはフル稼働する予定。
 ダウ・デュポン執行役会長およびダウの会長兼CEOであるアンドリュー・リバリス氏は次のように述べている。
 「新工場の稼働は、比類ないダウの分子および物理的統合を全面的に進めることによりグローバルな成長戦略を推進する上で、記念的な瞬間となります。この2つの工場は、ダウの中核垂直市場である包装、インフラおよびコンシューマー・ケア分野における消費需要拡大に対応するために、米国メキシコ湾岸地域においてダウが進める一連の投資の中心であり、さらなる利益拡大とキャッシュフローの拡大をもたらすでしょう」
 エチレン生産工場は、ダウによる米国メキシコ湾岸地域での投資の中心的存在であり、年産能力は150万トン。ダウの成長に向けた新たな投資の一環として、年産能力は今後、200万トンへ増強される計画、世界最大のエチレン工場となる予定。この新エチレン工場は、1トンの生産能力当たりの総投資で計られる資本集約度がこの地域においては最も小さいエチレン投資となる。
 40万トンの年産能力を備えた「エリート™」ポリエチレン生産施設は、テキサス州およびルイジアナ州におけるダウの工場内に新設される4つの誘導品工場のうちの1つ。ダウの「エリート™」エンハンスドポリエチレン樹脂は、多用途性と性能の面で広く認められており、さまざまな食品用軟包装および工業用包装で使用されている。
 ダウ・デュポン素材科学事業部門の最高執行責任者(COO)であるジム・フィッタリング氏は次のように述べている。
 「これらの施設がフル生産に向けて稼働する中、引き続きダウは、先行者利益を着実に確保するとともに、米国における生産能力の統合と拡大を大幅に進めていきます。ダウの新エチレン工場は、原料に恵まれた魅力的な地域における資本効率の良い生産拠点の本拠地となり、今後も業界で最も幅広く最も差別化された誘導品製品群の原動力となります」
 新エチレン工場は、ダウの短期的な生産能力の増強に加え、ポリエチレン生産能力のボトルネック解消およびダウの包括的な成長投資の一環として計画されている新しい世界規模のポリエチレン工場に向けて、原料を供給する。
 米国メキシコ湾岸地域で計画されている誘導品施設は以下の通り。
 新規特殊低密度ポリエチレン施設
 用途:産業および物流業界用包装
 年産能力:35万トン
 稼働予定:2017年内
 次世代「NORDEL™(ノーデル)」メタロセン系エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)施設
 用途:インフラおよび耐久消費財など、高利益率の用途に向けたソリューション
 年産能力:20万トン
 稼働予定:2018年初め
 バイモーダル気相法を用いた製品の生産ボトルネック解消
 用途:高機能パイプ、建具、閉じ具など
 年産能力:12万5千トン
 稼働予定:2018年
 高流動特殊および標準ポリオレフィンエラストマー
 用途:高機能軟包装材
 年産能力:32万トン
 稼働予定:2018年後半
 ダウの特許取得済ソリューションプロセス技術に基づく世界規模のポリエチレン樹脂
 用途:食品および高機能軟包装材
 年産能力:60万トン
 稼働予定:2022年まで


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