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【プロピレンオキサイド】住友化学、タイ最大の石油精製・石油化学会社の石化プロジェクトに製造技術ライセンス供与

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 住友化学(株)は、このたび、タイPTTグローバルケミカル社(以下、「PTTGC社」)との間で、同社が進める石油化学プロジェクトに対し、プロピレンオキサイド(PO)の製造技術をライセンス供与することで合意した。
 PTTGC社は、タイで最大の石油精製・石油化学会社で、日量28万バレルの精製能力に加え、オレフィン年産298.8万トン、ポリエチレン年産150万トン、ジイソシアネート(HDI、HDI誘導体)年産11.7万トンなどの生産能力を有している。PTTGC社は、現在、ポリウレタンチェーンの構築に向けて、子会社を通じたPOおよびポリオール生産設備の新設プロジェクトを進めており、PO生産には住友化学が独自に開発した製造技術の採用を決定した。新設するPOプラントの能力は年産20万トンで、2020年第2四半期に完工予定。
 住友化学のPO製造技術は、同社が世界で初めて工業化に成功したクメンを循環利用するクメン法PO単産プロセスで、併産物がなく、独自に開発した高性能なエポキシ化触媒と組み合わせることで、高収率で運転安定性に優れているのが特長。同社千葉工場やサウジアラビアのべトロ・ラービグ社で運転実績があるほか、2015年には韓国S・OIL社とライセンス契約を締結し、2018年前半の完成に向けて年産30万トンのプラントの建設が進んでいる。
 住友化学は、今後も革新的な技術を開発し、技術ポートフォリオの拡充による競争力強化を目指すとともに、長年の経験で培ってきた技術のライセンスを通じてグローバルに展開していくことで、世界の石油化学産業の発展に貢献していく。
<PTTGC社の概要>
 社名:PTT-Global Chemical Public Company Limited
 設立:2011年10月(PTT ChemicalとPTT Aromatics & Refiningsが合併)
 本社:タイ王国バンコク市
 社長・CEO:Supattanapong Punmeechaow(スパッタナポン・パンミーチャオ)
 主な株主:タイ石油公社(PTT社)48.9%


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