三井化学(株)は、接着性ポリオレフィン 「アドマー™」の新シリーズとしてイミン変性ポリオレフィン「アドマー™ IP(英名 ADMER™ IP)」を開発した。2017年10月から販売を開始する。
同社は、独自の技術を駆使した接着性ポリオレフィンであるアドマー™の事業を展開している。アドマー™は三井化学が世界に先駆けて開発した接着性ポリオレフィンで、ポリアミドやEVOH等のガスバリア性樹脂、金属等との接着に活用されている。基材に強力に接着する特長を持ち、様々な成形加工法に対応するため、用途はシート、チューブ、ボトル、フィルム等の多層成形体と幅広く、その優れた耐久接着性は多大な信頼性を得ている。
今回開発した、イミン変性ポリオレフィンであるアドマー™ IPは、新たに塩基性官能基を導入することにより、従来のアドマー™では接着が難しかった変性フッ素樹脂や、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリケトン(POK)、ポリカーボネート(PC)等と強力に接着し、シートやチューブ等の多層成形体を作ることが可能になる。また、繊維強化ポリオレフィンコンパウンド等の耐久性を向上させる高性能な相容化材としての機能も期待でき、更なる用途展開が可能となる。
主な用途(案)は 食品包装、化粧品容器、樹脂製ガソリンタンクなど。自動車用燃料チューブ、温水用、オイル用耐熱・耐薬パイプなど。
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【接着性ポリオレフィン】三井化学、「アドマー IP」開発
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