日本製紙(株)は、6月29日付で、新素材営業本部を新たに設置する。これにより、CNF（商標名「セレンピア（CELLENPIA）」）、無機物と木材パルプを複合化したミネラルハイブリッドファイバー（商標名「ミネルパ（Minerpa））」）など、同社が近年技術開発に注力している"新素材"の迅速な市場開発と販売拡大を図る。
また、新素材営業本部では、同社が従来販売してきた機能性セルロース系素材と、一般紙器など各種包材の販売を担当する。これらの従来製品は「木」や「紙」に関する技術を基に展開しており、今後、新製品創出につながる技術開発やバリューチェーン拡大が期待されている分野。"新素材"と合わせて、素材から容器まで幅広く、成長が見込める分野で新たな需要開拓を進める営業体制を整備することで、当社がこれまで取り組んできた事業構造転換をより一層加速していく。
■組織概要
○新素材営業統括部
昨年10月に立ち上げた新素材販売推進室を機能拡充し、改称する。新素材営業本部の統括業務のほか、新素材に関わる事業戦略の策定、市場開発と事業拡大の推進にあたる。また、これまで新素材販売推進室で行っていたCNFの販売活動と用途展開、また、ミネルパなど、新規に開発した素材のマーケティングを引き続き担当する。
○機能性セルロース営業部
現行のケミカル事業本部ケミカル第二営業部で取り扱っているセルロース系素材の販売を新素材営業本部に移管し、機能性セルロース営業部を立ち上げる。
○包材営業部
現行の紙パック事業本部紙器・フィルム営業部を新素材営業本部に移管し、改称する。一般紙器など各種包材の販売を担当する。
○ケミカル・新素材関西営業部
現行のケミカル事業本部ケミカル関西営業部を改称する。西日本地区を担当し、従来同様、機能性セルロース営業部の取り扱うセルロース系素材を含むケミカル製品を取り扱う。