トヨタ紡織(株)と三井化学(株)は昨年11月より「高耐衝撃プラスチック」の事業化に向けた業務提携を検討してきたが、このたび、トヨタ紡織が保有する「高耐衝撃プラスチック」に関する特許を、三井化学が使用し事業化することについて許諾契約を締結した。
契約締結により、「高耐衝撃プラスチック」をプラスチックの衝撃改質材として利用することについて、三井化学の製造技術、設備、販路を活用し、三井化学製の改質材の1つとして、自動車市場や産業財、消費財市場における採用拡大を目指す。
トヨタ紡織は、(株)豊田中央研究所と共同開発した世界トップクラスの衝撃強度を有する「高耐衝撃プラスチック」を、プラスチックの耐衝撃性能を向上させる「改質材」として利用する方法を開発し、自動車用シートやドアトリムなど自社部品だけでなく、他部品や自動車分野以外においても耐衝撃性を要する樹脂製品への採用拡大を期待し、三井化学と事業化を検討してきた。
今後、三井化学は、改質材領域における高い技術的知見と販路を活かして「高耐衝撃プラスチック」の普及を図り、トヨタ紡織は、自動車の安全性能向上へ寄与する自動車用シートやドアトリムなどへの採用も検討し、自社製品の競争力強化を目指す。
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【高耐衝撃プラスチック】トヨタ紡織と三井化学、特許実施許諾契約締結
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