ダウ化工(株)は2017 年2 月20 日、「スタイロフォームTM」押出発泡ポリスチレン断熱材および「ウッドラックTM」断熱材・パネル製品の値上げを発表した。
対象製品は 「スタイロフォームTM」押出発泡ポリスチレン断熱材全製品、「ウッドラックTM」断熱材・パネル全製品で、値上げ幅は15%、実施日は 2017年3月21日出荷分より。
2016年末からの原油価格高と円安によって原料価格が上昇を始めたが、さらに今年に入りベンゼンなどの基礎原料やスチレンモノマーの価格が急上昇し、「スタイロフォームTM」の主原料であるポリスチレン他、各種原材料が高騰している。ダウ化工は、製造部門の合理化、各種経費の削減など、徹底したコスト削減対策に取り組んできた。しかし、現在の状況は自助努力の範囲をはるかに超える域にまで達している。ダウ化工は製品の品質と安定供給を維持するため、今回の値上げを表明した。
「スタイロフォームTM」押出発泡ポリスチレン断熱材は、省エネ効果に優れた断熱・高気密性に加え、軽く丈夫で水を吸収しない。リサイクル性にも優れ、住宅・ビルの断熱から屋上の緑化、高速道路下の地盤強化、「スタイロ畳TM」の芯材として和室の断熱など、幅広く断熱効果を発揮することで二酸化炭素の排出削減に貢献している。また「ウッドラックTM」断熱材・パネル製品は、豊富な発泡倍率・サイズのバリエーションを生かし、広告、模型やディスプレー素材など、さまざまな場面で役立てられている。
ダウ化工は米大手化学メーカー、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(出資率65%)と住友化学(株)(同35%)の合弁による日本法人。押出発泡ポリスチレン断熱材の国内最大手として、国内で40%強の市場占有率を保持している。親会社であるダウ・ケミカルの「スタイロフォームTM」製品は、世界の押出発泡ポリスチレン断熱材市場でおよそ40%の占有率を占めている。
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【ポリスチレン断熱材】ダウ化工、3月21日出荷分より値上げ
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