(株)帝国データバンク、SAPジャパン(株)、ドイツの総合化学会社BASFの日本法人であるBASFジャパン(株)が協力し、SAPが提供するERP向けの「SAP® Credit Management」サービスと帝国データバンクが提供する国内最大級の企業情報データベースとのAPI連携を可能にした。これにより、与信判断を大幅に効率化することが可能になる。BASFジャパンでは、2020年4月より同サービスの利用を開始する予定。
企業の成長にとって様々なリスクマネジメントが必要となる中、新規取引先の情報収集、与信管理は重要な要素。しかし、従来の方法では手作業によるチェックが大半を占め、効率性に課題があった。
今回の協業により、SAPのERP製品である、SAP S/4HANA®、SAP S/4HANA® CloudおよびSAP® ERPのユーザーは、ビジネスパートナーの信用度や支払履歴を管理するSAP Credit Managementサービスと帝国データバンクのCOSMOSNET APIを利用し、国内最大級の企業情報データベースにアクセスできるようになる。SAP Credit Managementのサービスで一元的に管理される情報に、調達先や取引先企業に対して帝国データバンクが保有する業績や評点など、リアルタイムで精度の高い情報を付加することで、効率的な与信管理を実現することができる。
このソリューションは、帝国データバンクとSAPジャパンが協力して提供開始する。
BASFジャパンでは従来、帝国データバンクのデータベースから企業情報を取得し、社内で使用しているSAPベースの与信管理システムに手作業で反映させる必要があった。こうした非効率的で時間のかかるプロセスを回避するため、BASFジャパンは両社のシステムを連携させることを目指した共同プロジェクトを開始し、3社協力のもと、BASFの実務にとって最適な仕様が実現された。
BASFジャパンの須田修弘代表取締役副社長は次のように述べている。
「デジタル化は事業の成長に不可欠な要素で、BASFの企業戦略においても重要な分野です。2社のサービス連携は、与信プロセスの効率化および精度向上を図り、お客様とのビジネスを迅速に進める上で大きく貢献するものと期待しています」
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【与信】帝国データバンク、SAPジャパン、BASFジャパンが協力。国内最大級の企業情報データベースとERPを連携し、迅速判断を可能に
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