<2019年10月18日、ベルギー・ブリュッセル発>ソルベイは自動車、石油・ガス、半導体の市場における高機能シールの継続的な需要拡大に対応するため、イタリアのスピネッタ・マレンゴ工場のパーオキサイド加硫フッ素ゴム(FKM)「テクノフロン(r)」の生産能力を約30%増強する。この生産能力増強は2021年5月までに完了予定で、昨年に発表したイタリア・中国工場での増強計画に追加されるもの。
「当社は欧州、米国、中国の製造拠点を増強することにより、グローバルのFKM市場を主導してきました。当社のグローバル市場でのプレゼンスと専門技術により、拡大するお客様の需要を予測し、継続的に応えていくことができます。今回の更なる増強により、燃料消費やCO2排出量の低減に貢献する自動車向けターボチャージャーなどの需要に着実に対応できると考えております」と、Executive committee memberのAugusto Di Donfrancesco氏は述べている。
テクノフロン(r)は、高耐熱性、耐薬品性が要求される排気再循環(EGR)システム、ターボチャージャーホース、シーリング、ガスケットなどの用途で、低公害内燃機関(ICE)、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)に採用されている。また、高純度性が求められる半導体製造プロセスやウェアラブル機器でも使用されている。
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【FKM】ソルベイ、拡大する高機能シール用途の需要拡大に対応するため「テクノフロン」の生産能力増強
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