BASFは、中国・南京のBASF Specialty Chemicals Co. Ltd (BSNJ)による、ターシャリーブチルアミン(tBA)の2つ目の製造工場に投資する。この拡大により、BASFのtBAの世界生産能力は30%以上増加する。同工場は2022年の操業開始を予定しており、先進的な生産プロセスで副産物を最小限に抑えるBASFの先端技術を採用する予定。BASFは、ベルギーのアントワープ、アメリカのルイジアナ州ガイスマーでもtBA生産工場を操業している。
「中国は世界最大の化学品市場であり、世界の化学品生産の成長の原動力であると同時に、タイヤ製造業の世界的ハブでもあります。私たちはこのダイナミックな市場に参加し、中国・南京の新しいtBA工場への投資を通じて顧客のニーズを満たせることを大変うれしく思います」と、BASFアジア太平洋地域ファンクション担当プレジデントで、BASFグレーター・チャイナのプレジデント兼会長を務めるDr.ステファン・コートラーデは述べている。
BASFの中間体事業本部アジア太平洋地域担当シニア・バイスプレジデントであるヴァシリオス・ガラノス氏は次のように述べている。
「アジアはtBAの主要成長地域であり続けており、新工場はゴム・タイヤ産業ならびに農薬・製薬市場における顧客の成長を支援するという当社の強いコミットメントを明確に示すものです。この急成長する地域のお客さまに着実かつ安定的に供給できる生産体制をさらに強化し、世界のゴム・タイヤ業界のリーディングサプライヤーとしての地位を確立していきます」
tBAは、ゴムおよびタイヤ産業用の加硫促進剤を製造するための中間体として使用される脂肪族第1級アミン。また、農薬および製薬産業においても欠かせない原料として用いられており、日本国内においてはこれらの業界へのtBAの供給を強化し、増加するユーザーニーズに対応する。
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【tBA】BASF、中国・南京の2つ目のターシャリーブチルアミン工場に投資
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