Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【G20イノベーション展】三井化学グループ、バイオポリプロピレンを紹介


 三井化学(株)は、2019年6月14日~16日まで、軽井沢駅前プリンスショッピングプラザ駐車場で開催されるG20軽井沢関係閣僚会合の展示会「地球へ社会へ未来へ G20イノベーション展」で、バイオポリプロピレンに関するパネル展示を行う。
 G20軽井沢関係閣僚会合は、2019年6月に大阪市で開催されるG20サミットにあわせて、日本が議長国として開催される関係閣僚会議の1つ。同会合のサイドイベントとして、水素エネルギー、海洋プラスチックごみ対策、イノベーション等をテーマに日本最先端のエネルギー・環境関連技術の展示が行われる。
 ポリプロピレンは自動車部材をはじめ、医療、家電、住宅、食品分野まで、幅広い用途に使用されており、人々の生活に欠かせない素材の1つ。日本で生産されるプラスチックの2割強を占める主要な素材だが、バイオマス原料化の難易度が高く、今のところ工業化レベルの技術確立には至っていない。従来のプラスチックは、数億年の長い年月をかけて地中に蓄えられた化石資源が原料だが、バイオマスプラスチック※1は植物が主な原料。植物は大気中のCO2を吸収して生育するので、CO2削減に効果的で、地球温暖化を緩和する。植物を原料とするバイオポリプロピレンは、持続可能な社会への貢献が期待される製品。
 同社グループが目指すバイオポリプロピレンの事業化は、非可食植物を主体とするバイオマス原料から、発酵によりイソプロパノール(IPA)を製造、それを脱水することでプロピレンを得る、世界初のIPA法。この製法は、これまでに検討されている他社のバイオマス製法に比べて、より安価なバイオPPの製造を可能とするもの。
 また、パートナー企業との取り組みを通じて、バイオマス原料の供給を受ける一方、バイオマス原料製造で生じた廃棄物の回収とその有効活用により、同社製造設備への電力供給を目的としたバイオマス発電や肥料の製造を行うもの。同社はパートナー企業と共に、サプライチェーンを通じた資源循環型モデルの構築と環境対応による社会貢献を目指す。
※1 原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的または生物学的に合成することにより得られる高分子材(プラスチック)。出典:日本バイオプラスチック協会

Image may be NSFW.
Clik here to view.
SnapCrab NoName 2019 6 12 18 20 34 No 00

Image may be NSFW.
Clik here to view.
SnapCrab NoName 2019 6 12 18 6 25 No 00


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles