昭和電工(株)は、ハードディスクドライブ(以下、HDD)の次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁気記録(以下、MAMR)に対応した3.5インチの次世代HDメディアを開発し、2019年から販売を開始する。
同製品は、東芝デバイス&ストレージ(株)が次世代記録技術のMAMRを使用して業界最大記憶容量(注1)の18テラバイト(以下、TB)を実現し、2019年度中にサンプル出荷を開始するニアライン向けHDDに採用された製品。昭和電工の新技術で開発したアルミ基板製の1枚当たり2TBの高容量メディアであり、従来記録方式(注2)では第10世代となる。
クラウドサービスの普及や動画コンテンツ、画像共有サイトなどの急拡大により、データを保管するデータセンターではより大容量のHDDが求められている。同社は、今後も“ベスト・イン・クラス”をモットーに、世界最大のメディア専業メーカーとして、MAMR、熱アシスト磁気記録(HAMR)などの新世代記録技術に対応した世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入し、HDDの高容量化に貢献していく。
注1) 2019年2月11日時点
注2) CMR方式:従来型磁気記録方式(Conventional Magnetic Recording)のことで、垂直磁気記録方式(PMR:Perpendicular Magnetic Recording)のうち、瓦書き記録方式(SMR:Shingled Magnetic. Recording)を用いない従来の記録方式を指す。ランダムアクセス性に優れている。
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【HDD】昭和電工、次世代記録技術MAMR対応のHDメディアの出荷開始
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