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【3Dセンシング】LGイノテック、スマートフォン向けの「ToFモジュール」本格量産

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<2019年2月20日、韓国発>LG イノテックは本日、スマートフォン向けToF(Time of Flight)モジュールを量産し、最先端の3次元(3D)センシングモジュールの市場において他社に先駆け高いシェアを獲得すると発表した。この製品は、2月24日に発売されるLG電子のフラッグシップスマートフォン『G8ThinQ』前面に採用される予定。
SnapCrab NoName 2019 2 20 11 35 21 No 00 R ToFモジュールは、被写体に向かって発射した光が反射して戻る時間で距離を計算し、物の立体感や空間情報、モーション等を認識する最先端の3Dセンシング部品。3D認識できるセクションの距離が長く、電力消費が少ない。さらにスリムに製作できるため、スマートフォンの装着に適している。特にこのモジュールを活用し生体認証や動作認識、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)機能等を実現できるため、差別化されたユーザーエクスペリエンスを提供する中核部品として位置付けられている。
 LGイノテックは、ToFモジュール等の3Dセンシングモジュールをスマートフォンのカメラモジュールに続き、次世代グローバルNo.1ビジネスとして成長させる考えだ。既にR&D、生産等のビジネス基盤を固め、複数のグローバル企業と緊密に協力しているため、市場をリードできると考えている。
 LGイノテックが3Dセンシングに注目する理由は、この技術が持つ革新性や優れた市場成長性のためだ。3Dセンシングは、タッチの代わりにデジタルデバイスの扱いやすさを画期的に改善できる革新技術として注目されている。
SnapCrab NoName 2019 2 20 11 35 11 No 00 R 例えば、スマートフォンに3Dセンシングを活用すると、デバイスを直接触らなくても簡単に様々な機能を操作することができる。3Dセンシングモジュールが顔や手などの固有形状やモーションを検知してユーザー認証、画面切替等特定の命令を行うためだ。寒い冬に画面をタッチするために手袋を外す必要もない。
 また3DセンシングはPC、ウェアラブルデバイス、生活家電、自動車等にも活用できる。自動車に使用すると、走行中に運転者が様々な操作ボタンを探して押す代わりに、前方を注視したまま手のモーションだけで空調装置、ナビゲーションなどを制御できるため、安全性を大いに高めることができる。
 ToFモジュール等の3Dセンシングモジュール市場の見通しは明るい。グローバル市場調査企業のYole Developpementによると、全世界の3Dイメージ処理およびセンシング装置の市場規模は2018年の29億ドルから2022年には90億ドルと3倍以上成長する見通しだ。
 LGイノテックは、3Dセンシングモジュールのビジネス拡大に拍車をかけている。既に世界最高レベルのR&D競争力を確保した。
 特に、現在グローバル市場をリードしているカメラモジュールの核心技術や成功ノウハウを3Dセンシングモジュールに拡大させている。両製品共、光を扱う光学技術が基盤の中核であるだけに、製品設計や生産工程、マーケティングの面でビジネス間のシナジー効果が高い。
 さらにLGイノテックは、3Dセンシングモジュールに必要な光源やレンズ等の中核部品の技術を内製化してビジネス競争力を一層強化した。モジュールをクライアントのニーズに合わせて開発し、安定的に供給できる理由だ。
 LGイノテック関係者は、「3Dセンシングモジュールは、タッチ等従来の2D基盤の入力技術以後に携帯電話の機能をワンランク革新させる次世代の3D基盤入力装置」とし、「カメラとの結合で新しい価値を提供することになる」と述べている。


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