ハイデルベルグ・ジャパン(株)は、(株)帆風に、アジア・パシフィックで初となるハイデルベルグ4Dプリンティングシステム「オムニファイア250」を納入した。オムニファイア250はハイデルベルグがdrupa2016で発表したデジタル印刷機の製品ポートフォリオ「ファイア(Fire)」ブランドの1つで、アジア・パシフィック、そして、もちろん日本でも初めての導入となる。
菊全判10色両面兼用印刷機「スピードマスターSM102-10-P」を始め、4台の菊全判8色両面兼用機「スピードマスターSX102-8-P」を所有する、長年に亘ってのハイデルベルグのユーザーでもある帆風は、BtoBビジネス、Web to Printに限らず、都内に10店舗を展開し、“Vanfu”ブランドで一般消費者に向けてさまざまなサービスを提供している。紙媒体に限らず、Tシャツや、トートバッグなどのパーソナライズサービスもその1つで、今回のオムニファイア250の導入により、既存のパーソナライズサービスをさらに拡大する。
短納期、高発色フルカラープリントで作れる世界に1つのマイボール帆風は、4Dプリンティングシステム「オムニファイア250」導入早々、フルカラーで1個から創れるボールプリントサービス「MyBo+(マイボプラス)」を立ち上げた。プリントしたいデータを既成のボールに直接プリントするため、顧客のオリジナルデータを自由自在に表現することができる。1個からオーダーすることが可能なため、卒業、優勝、誕生日、結婚、開店など、贈る人の“想い”を伝える特別なシーンにその価値を提供することができる。また、これまで出来なかったサッカーボールの縫い目やボールの凹凸も、その形状に合わせて最適にプリントされるため自然な仕上がりになる。
様々な形状、材質の物体へ印刷が可能な「オムニファイア250」
3次元オブジェクトに対応した4Dプリンティングシステム「オムニファイア250」は、最新のインクジェット技術と精密なロボット技術を融合して開発された全く新しいデジタルプリンティングソリューション。ハイデルベルグの独創的な4D印刷技術を利用して、立体形状のあらゆるオブジェクトへの印刷を実現した。様々な形状、大きさ、素材の立体物に360度の加飾が行え、ニーズに合わせて柔軟にカスタマイズ可能。サッカーボールやペットボトルなど、大量生産される消費財にパーソナライズ印刷を可能としている。
<オムニファイア250の主な特徴>
・10~300mmの大きさの球体・円柱に対応
・プロセス4色に加え、白・透明(表面保護用)をオプションで用意
・シングルパスのプリントヘッドと360dpiのドロップオンデマンド技術を搭載
・モジュラーシステムの採用によって、様々な立体物への印刷に対応
・4軸ロボットアーム技術により、あらゆる方向から立体物に印刷