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【予測シミュレーション・プラットフォーム】ソルベイ、3Dプリンターを用いた自動車部品にSinterline技術とMMI Technyl Designサービスを適用

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 ソルベイは、機能性部品の製造用途に向けて、予測シミュレーション・プラットフォームであるMMI(r) Technyl(r) Designを活用したSinterline(r) Technyl(r)ポリアミド6(PA6)製品を強化する。実証済みの射出成形技術を活用したソルベイの予測シミュレーションは、3Dプリンターを用いた工業部品の設計最適化に貢献する。
SnapCrab NoName 2016 11 14 12 1 50 No 00 R ソルベイは、Sinterline(r)を用いた3Dプリンターによる自動車部品に対して、予測シミュレーション・サービスであるMMI Technyl(r) Designを初めて適用した。この部品はオールプラスチック・エンジン・プロジェクトであるPolimotor 2のプレナム・チャンバー。Polimotor 2プロジェクトは、重量が63~67kg(138~148ポンド)のエンジンを開発することを目指しており、これは今日の標準的な量産型エンジンよりも約40kg(90ポンド)軽く、燃料消費量やCO2排出量の低減に寄与する。
 Polimotorプロジェクトにおいてデザイナー兼リーダーを務めるMatti Holtzberg氏は、「Sinterline(r) Technyl(r) PA6によって製造されるプレナム・チャンバーは、実際の動作環境においても故障することなく稼働することができるでしょう。3Dプリンティング部品と予測シミュレーションとを組み合わせることで、軽量化につながるさまざまな改善点が新たに示されました」と話している。
 このたびソルベイは、プレナム・チャンバーの設計に関してSinterline(r)素材とSLSプリンティングプロセスに関する情報を予測シミュレーションに組み込むことで、これまで想定していたよりも最大30%の軽量化が可能であることを見出した。
 ソルベイのSinterline(r)プログラムのリーダーであるDominique Giannotta氏は、「PA6を用いた3Dプリンティング部品の性能評価が可能になることで、これらのテクノロジーはさらに勢いを増し、従来の製造のあり方を一変させることでしょう。自動車業界の大手企業から大きな反響が寄せられていることからも、多くの企業がこれら技術の進展に対して高い関心を示していることが感じられます」とコメントしている。


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