東レ・ダウコーニング（株）は、ダウ・デュポン3社分割に伴い、2019年2月1日付で、同社の事業および法人を分割する。
2017年8月31日にザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(以下、「ダウ」という)と米国デュポン社(以下、「デュポン」という)は対等な経営統合を完了した。これに伴い、ダウとデュポンは、ホールディングカンパニーであるダウ・デュポンの子会社となったが、取締役会の決議を経て、2019年以内に農業関連、素材科学、特殊化学品分野で3つの独立した上場会社に分割予定。素材科学の会社（新生ダウ）は2019年4月1日までに独立を予定しており、農業関連の会社（Corteva AgriscienceTM）および特殊化学の会社（新生デュポン）は2019年6月1目までに独立を予定している。
この3社分割に備えるべく、ダウとデュポンは、各法人の再編を進めており、2019年2月にアジア・パシフィックに所在する法人再編を予定している。
東レ・ダウコーニングが日本で展開しているシリコーンを中心とする高機能材料に関する事業もグローバル同様に分割を行う予定。これに際し、東レ・ダウコーニングの法人分割および、本店移転も予定している。
＜予定している事業分割・法人分割＞
◎現在～2019年1月末
法人：東レ・ダウコーニング（株）
製品：シリコーンをべ一スとする高機能材料
◎2019年2月～2019年3月末
法人名：東レ・ダウコーニング（株）（ダウ65％、東レ35％）
英文名：Dow Corning Toray Co.,Ltd.
製 品：
(1)半導体パッケージング・加工、化合物半導体、LEDパッケージング、太陽電池用途に関するシリコーンをべ一スとする事業
(2)特殊潤滑剤（MOLYKOTETM、DOWSILTM、DOW CORNINGTM、DOW CORNING TORAYブランドの特殊潤滑剤を含む)
(3)Multibase社が提供する熱可塑性プラスチックス(MULTIFLEXTM、MULTIBATCHTM、MULTIPROTM、TPSiVTMブランド製品を含む)と東レ・ダウコーニングが提供するマスターバッチ製品
(4)ヘルスケア用途のシリコーン製品
本店所在地：東京都千代田区大手町1-5-1 ファーストスクエア（イースト）23F
法人名：ダウ・東レ（株）（ダウ65％、東レ35％）
英文名：Dow Toray Co.,Ltd.
製 品：東レ・ダウコーニングの製品以外のシリコーンをベースとする高機能材料
本店所在地：東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー
注）ダウ・東レの移転は4月を予定
◎2019年4月以降～
法人名：東レ・ダウコーニング（株）（ダウ65％、東レ35％)
→デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル(株)（デュポン65％、東レ35％）
英文名：DuPont Toray Specialty Materials KabushikiKaisha
製 品：
(1)半導体パッケージング・加工、化合物半導体、LEDパッケージング、太陽電池用途に関するシリコーンをべ一スとする事業
(2)特殊潤滑剤（MOLYKOTETM、DOWSILTM、DOW CORNINGTM、DOW CORNING TORAYブランドの特殊潤滑剤を含む)
(3)Multibase社が提供する熱可塑性プラスチックス(MULTIFLEXTM、MULTIBATCHTM、MULTIPROTM、TPSiVTMブランド製品を含む)と東レ・ダウコーニングが提供するマスターバッチ製品
(4)ヘルスケア用途のシリコーン製品
本店所在地：東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
法人名：ダウ・東レ（株）（ダウ65％、東レ35％）
英文名：Dow Toray Co.,Ltd.
製 品：東レ・ダウコーニングの製品以外のシリコーンをベースとする高機能材料
本店所在地：東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー
■東レ・ダウコーニングについて
ダウと東レの合弁会社である東レ・ダウコーニングは、ダウ・デュポン素材科学事業部門のパフォーマンスシリコーン事業の日本拠点として、シリコーンを中心とした高機能素材の研究開発、製造、販売に取り組んでいる。日本市場で50年以上にわたるシリコーン事業展開で培った市場に関する深い知識、研究開発力、技術力をもとに、世界中の顧客や業界のさまざまなニーズに即応したソリューションを提供している。輸送機器、建築・土木、パーソナルケア、化学品製造といった幅広い産業が直面している課題に対して最適な製品・技術の提供により、顧客のイノベーション実現に貢献している。イノベーションとシリコーンを中心としたケイ素関連技術の世界的リーダーであるパフォーマンスシリコーン事業の目本拠点として、最新かつ、実証されたシリコーンソリューションの開発により、産業や顧客のさらなる発展をサポートし、また世界中の人々の生活の質の向上に貢献し続けている。
■ダウについて
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(ダウ)は、科学とテクノロジーの知見を基に、人類の進歩に不可欠な第一級の素材科学ソリューションの開発に取り組んでいる。業界でもトップクラスの強力かつ広範なツールを備えており、強固なテクノロジー、統合された資産、スケールと競争力を基盤に、グローバル社会が抱える複雑な課題解決に対応する。ダウが擁する、市場主導型かつ業界を代表する高機能素材、工業用中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供する。ダウは、ダウとデュポンからなるホールディングカンパニーであるダウ・デュポン(NYSE：DWDP)の子会社。ダウ・デュポンは、農業関連、素材科学、特殊化学品分野における強固で独立した3つの上場企業を設立する計画。