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【フレキソ製版機材事業】Kodak、Montaguに売却

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<米国ニューヨーク州ロチェスター、2018年11月12日>イーストマン・コダック社(ニューヨーク証券取引所銘柄コードKODK:以下Kodak)は、フレキソグラフィック・パッケージング事業部(以下、FPD)を大手プライベート・エクイティ会社のMontagu Private Equity LLPへ売却する正式契約を締結した。クロージング後、FPDは、パッケージング印刷セグメントに対して旗艦製品のKODAK FLEXCEL NXシステムをはじめとするフレキソグラフィック製品の開発、製造、および販売を行う新しい独立企業として運営される。
 FPDは新たな所有者の下、近年Kodakにおいてこの事業を支えてきた同じ組織体系、経営チーム、成長文化を維持する。FPDのプレジデントを過去3年間務めてきたChris Payne氏がCEOとして新会社の舵取りを行う。
 KodakのFPD事業は、革新的なイノベーションを提供し、市場に投入するKodakの優れた性能を示す好例。FPDは過去5年間、Kodak社内で卓越した業績を達成したことで、パッケージング印刷業界内で重要なプレーヤーとしての地位を確立してきた。パッケージング・セクターの印刷会社に利益成長を維持できるソリューションを引き続き提供する上で絶好の位置づけにあり、今後もフレキソグラフィック印刷製品の最先端を邁進していく。
 Kodakは、合計で最大3億9,000万ドルの対価(内訳:(1) 3億4,000万ドルの基本買収価格(買収価格は調整される場合がある)、(2) FPDによる合意済みパフォーマンス基準の達成に基づき、2020年までの期間にわたる最大3,500万ドルの潜在的なアーンアウト対価*、(3) 商業契約に従い、クロージング後にコダックがFPDへ提供すべき各種サービスおよび製品の前払いとして、クロージング時にMontaguがコダックへ支払うべき1,500万ドル(特定の保証および担保の取決めの完了を条件とする))を受け取る見込み。
 同取引から生じる正味収入は、Kodakの定期借入債務残高の圧縮に使用される。Kodakの見込みでは、残りの定期借入債務残高については、リファイナンスおよび/またはさらなる資産の現金化を通じて取得する現金収入を用いた返済を行う予定。
 Kodak CEO(最高経営責任者)のジェフ・クラーク氏は、「この取引は、Kodakの変革における重要な転換点であり、当社にとって非常に前向きな進展です。また、FPDの売却により、大幅な資金流入による債務圧縮、資本構成の改善、さらには、成長エンジンへの投資への今まで以上の注力が見込まれ、株主に対する価値を引き出し、財務状態を強化することができます」と述べている。
 Kodakは引き続き、印刷業界へコミットし、印刷会社への高まる需要を満たすための製品やサービスを提供する。この取引後、環境に優しいSONORAプレート、エンタープライズ・インクジェット、ワークフロー・ソフトウェアおよびブランド・ライセンシングなど、実績ある成長分野へ引き続き注力する。Kodakは、これらの成長エンジンを活用し、商業印刷、フィルム、および先進材料の価値を最大限追求することにより、将来のさらなる成長に向けて邁進してく。
 今回の取引は、規制当局の必要な承認を取得すること、およびクロージング条件を満たすことを条件として、2019年上半期に完了する見込み。
 この取引では、Kodak側は、UBS Investment Bankが独占的な財務アドバイザーを、Akin Gump Strauss Hauer & Feld LLPが法務アドバイザーを務めた。一方、Montagu側は、Ernst & Youngが財務アドバイザーを、Bain & Co.が商業アドバイザーを、Linklaters LLPが法務アドバイザーを務めた。
 コダックがMontaguと締結した契約書(http://investor.kodak.com/investor-relationsにて閲覧可能)は、2018年11月13日にEDGARシステムが再開した時に、証券取引委員会(SEC)へ提出される予定。
*業績条件付き追加対価


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