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【3D印刷】ハイデルベルグの「オムニファイア1000」、複雑な立体物への印刷が可能に

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 カスタマイゼーションは、デジタル時代を象徴する大きなトレンド。高品質の大量生産品をカスタマイズするオプションを用いて、消費者もしくは顧客に個別に訴えかけることは、ブランドを展開するメーカーや、大手の製造メーカーにとって、魅力的な新しいビジネスモデルを見出すきっかけとなる。そうした考えのもと、ハイデルベルグは11月20日~22日にわたりミラノで開催される「InPrint 2018」に出展することで、立体物へのカスタマイズフィニッシングと印刷の可能性に対する高い関心が集まることを期待している。
181015 Bild 2 Omnifire Bahnanschluss Rオムニファイア1000は複雑な形状でさえも、すべての面にシームレスにカスタマイズした印刷ができる

 ハイデルベルグは、幅広い材料で作られた様々な形状の立体物にカスタマイズした印刷ができるオムニファイア250と1000を、オムニファイアテクノロジーとして出展する。
 両モデルは、インダストリアルプロダクションプロセスやオンラインマーケティングに統合することも可能。例えば、自動車部品のサプライヤーであり、パイロットユーザーのリッツィ ラッキーアテクニック社はインクジェットシステムをその自社のインダストリアルプロダクションプロセスに統合した。そうすることで、以前の方法に比べ生産性、品質ともに大きく向上することができた。
 特にオムニファイア1000においては、ちょうど2年前に同イベントで発表されてから、さらなる注目すべき開発が進められている。今は複雑な形状であっても、プリントヘッドによるトラックの間を気にすることなく、すべての面にシームレスな印刷が行える。これらの7cm幅の連続的なトラックをシームレスに印刷する特別なプロセスによって可能になった。
 「立体物の表面全体に印刷できる能力は、ブランドを展開するメーカーの販売において著しい効果を上げる新しい方法を提案することになります。そしてこのことはデザインの可能性が今、事実上無制限になったことを意味します」と、ハイデルベルグのデジタル部門の総責任者であるモンセラート・ペドロ インサ氏は語る。「私たちのダイレクト・トゥ・シェープ・プリンティングにおける活動とオムニファイアテクノロジーの継続的な開発は、私たちがいかに真剣に私たちの伝統的な市場を超えてビジネスのポテンシャルを追求しているかを強調しています」とも。
 ハイデルベルグは、ドイツのウェストファリア地区シュタインヘーゲンにあるプラズマトリート社と初めて共同で、InPrint 2018にオムニファイアテクノロジーを出展する。
SnapCrab NoName 2018 10 22 8 1 58 No 00 R プラズマトリート社は、大気圧プラズマで物体表面の前処理を行うことでは世界をリードするスペシャリスト。特許取得のプラズマノズルテクノロジーを使うことで、材料が超微細にクリーニングされると同時に活性化、もしくは機能的にナノコートされる。オムニファイアにおいて、ハイデルベルグはプラズマトリート社によって開発された立体物を前処理し、材料とインクの相性を良くするロータリーノズルを採用している。


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