(一社)日本印刷産業連合会が推進するグリーンプリンティング認定制度が「東京都グリーン購入ガイド」の水準2に採用され、2018年4月よりスタートした。
「東京都グリーン購入ガイド」は、東京都グリーン購入推進方針に基づき、東京都が環境に配慮した物品および役務を調達する際の基準。都の発注において推進することにより、環境配慮型製品の市場を拡大し、製造者の環境負荷低減に向けた取り組みを支援するとともに、都民・事業者や他自治体による環境配慮型製品の購入をさらに喚起する狙いがある。
「東京都グリーン購入ガイド」には水準1と水準2があり、水準1は必ず考慮すべき事項(必須項目)、水準2は必須条件ではないが配慮することが望ましい水準。対象には、印刷物(紙製の報告書類、ポスター、チラシ、パンフレット等)が含まれている。
2018年4月に改訂された「東京都グリーン購入ガイド」では、印刷物の環境配慮仕様(発注基準)のうち、水準2に新たに「(一社)日本印刷産業連合会によるグリーンプリンティング認定制度による認定を受けた工場で印刷されるものであること。」の基準が追加された。
また、印刷会社は各工程における環境配慮の措置(グリーンプリンティング認定基準では必須項目)を求められているが、その措置の証明書として、「グリーンプリンティング工場認定証」の写しでもよいことが明記された。
これらの改訂により、今後、東京都関連の印刷物の発注は、GP認定工場であることを条件とする事例が大幅に増加するとともに、消費者へのコミュニケーションとして印刷物へのGPマーク表示が増えていくものと思われう。さらに、都内の市・区役所、公的機関・施設、さらには民間企業の印刷発注の条件として波及していくものと考えられている。
◎ 参考URL(東京都環境局/東京都グリーン購入ガイド)
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/tokyo_green/tokyo_green.html
◎ グリーンプリンティング認定制度について
グリーンプリンティング認定制度とは印刷業界を代表する日本印刷産業連合会が行っている認定制度。平成18年創設、印刷産業の環境負荷削減を目指し、環境配慮した印刷工場を認定している。今年は創設12年目を迎え、活動しているグリーンプリンティング(GP)認定工場は全国384工場にのぼる。また、グリーンプリンティング(GP)認定工場が製造し、環境に配慮した紙、インキ等を使用した印刷製品には、印刷の総合的環境ラベルであるGPマークを表示することができる。
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【Printing】東京都の発注基準「東京都グリーン購入ガイド」にGP制度採用
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