大日本印刷(株)(DNP)は、食品や日用品用の包装資材を製造する狭山第一工場(埼玉)において、FSC(R)(*1)とPEFC(*2)の両方の森林認証制度に対応し、認証された森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証するCoC認証(*3)を取得した。
DNPの包装分野ではこれまで、横浜工場(神奈川)・田辺工場(京都)、狭山第二工場(埼玉)でCoC認証を取得していたが、いずれも板紙の加工工場であり、今回の狭山第一工場での取得により、紙ラベルや容器の紙蓋など、薄紙を使用した製品にも認証マークの付与が可能となった。DNPは、紙器包装のより広い分野において、森林認証を受けた紙の展開を図っていく。
【認証詳細】
■FSC(R)森林認証制度でのCoC認証取得
・認証取得会社:大日本印刷株式会社(包装事業部)
・認証番号:SGSHK-COC-002411
・認証取得日:2018年5月8日
・認証機関:SGS Hong Kong Limited
(審査機関:SGSジャパン株式会社)
■PEFC森林認証制度でのCoC認証取得
・認証取得会社:大日本印刷株式会社(包装事業部)
・認証番号:SGSJP-PCOC-2000
・認証取得日:2018年5月8日
・認証機関:SGSジャパン株式会社
【今後の展開】
DNPは森林資源の維持に配慮し、原材料を有効活用していくため「印刷・加工用紙調達ガイドライン」を定めており、森林認証紙の優先使用を掲げている。また、責任ある原材料の調達や森林認証紙の使用拡大を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。
*1 FSC(R)(Forest Stewardship Council(R):森林管理協議会):責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする非営利団体。FSCの森林認証は国際的に最も信頼度が高いと言われており、世界で一番多くの認証を発行している。
*2 PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes):国際NGO団体で欧州各国の認証制度を相互認証する組織として1999年創設された。国際的な森林認証制度の一つ。PEFC評議会が運営。
*3 CoC認証:FSCとPEFCには、「FM(Forest Management:森林管理)認証」と、認証された森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証する「CoC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証」がある。