【グリコール・エーテル】ダウ、生産能力を段階的に拡大

　ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは、主要な最終市場および用途における需要拡大に対応して、世界にわたるグリコール・エーテルの生産能力を拡大するために、段階的に投資を続けると発表した。投資完了後、これら製品ラインによるダウの生産能力は、現在と比べてほぼ2倍となる。
　ダウは、7段階にわたるデボトルネックプロジェクトを通じて、「DOWANOL^TM（ダワノール^TM）」プロピレン系溶剤および機能性グリコール・エーテルの製品ラインの生産能力を拡大する計画。これらの段階的投資は、2018年に始まり、今後数年間にわたり継続される。生産能力の増強に向けた最初の拡張は、2019年末までに完了予定。
　グリコール・エーテルの需要は、都市化、中間層の増加、進化しつつ厳しさを増す規制、持続可能性における課題の増加により、拡大し続けている。グリコール・エーテルは、最終製品が与える健康および環境への影響を抑えるために、さまざまな用途で使用され性能向上に役立てられている。
　ダウ・インダストリアル・ソリューションズ事業のエスター・ベイゲット社長は、「今回のグリコール・エーテルの生産能力拡大は、これらの製品ラインおよび製品を提供する業界に対する、ダウの長期的な取り組みを反映したものです。このような発展に取り組むことで、ダウは、世界のすべてのサプライヤーの中で最も信頼性がある、顧客中心主義の企業としての地位を維持することが可能になります」と述べている。