(株)加工技術研究会は、10月11日(火)、第1回コンバーテック読者交流会を東京・千代田区のお茶の水ソラシティで開催した。前身となる「紙とプラスチック」を含め、発刊から45周年目を迎えた月刊雑誌「コンバーテック」では初めての試みで、コンバーティング業界の最新動向に焦点を当てた3つの講演が行われ、200名超の読者が参加した。講演会後には懇親会も開かれ、業種の垣根を超えて活発な意見交換が行われた。
はじめに、特定国立研究開発法人産業技術総合研究所フレキシブルエレクトロニクス研究センター副センター長の牛島洋史氏が、プリンテッドエレクトロニクス(PE)の技術動向とビジネスモデルについて講演し、PEの新しいアプリケーションとして、呼吸や心拍を検出できる静電容量型フィルム状近接センサーなどが有望であると指摘した。続いて、大日本印刷(株)情報イノベーション事業部第5企画開発部部長山口博志氏は、企業の新規ビジネス創出を支援する「サービスデザイン・ラボ」の活動を紹介した。企業にとって必要なのはイノベーション=意味的価値(新たな体験価値)創出である、とした。最後に、トヨタ自動車(株)先進技術開発カンパニー有機材料技術部塗装設計室室長の長岡秀憲氏が、自動車内外装における加飾フィルムの取り組みを述べ、商品力の向上やCO2排出量削減のため塗装の代替として期待しており、さらなる加飾フィルムの機能性向上に期待している、と結んだ。なお、コンバーテック読者交流会は、今後、定期的に開催する予定。開催日程等の詳細は、コンバーテック誌面および加工技術研究会のウェブサイトで紹介する。
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【読者交流会2016】加工技術研究会、月刊コンバーテック読者交流会に200人超が参加、新ビジネスに繋がるコミュニケーションが広がる
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